元祖スーパーモデル、“トップレスで乳がん検査を受ける姿”を公開して検診の重要性を訴える
今年9月に米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)で2度の乳がん診断と両乳房切除手術を公表したリンダ・エヴァンジェリスタが、インスタグラムでマンモグラフィ検査をするトップレス写真を公開し、話題を呼んでいる。 【画像】検査中の自撮り写真を公開したリンダ。 12月上旬のがん検診週間に合わせて検診の重要性を訴えるため、X線検査装置のガラス板に片側の胸が挟まれて乳房が圧迫される生々しい写真を投稿。がん経験者として適切ながん検診がいかに大切かを綴り、早期発見で命が助かると力強いメッセージを発信した。
「胸に穴を開けて」と医師に懇願
58歳のリンダは、WJSのインタビューで2018年に受けた定期検査で初期の上皮内乳菅がんが見つかり、乳房切除術を受けたことを公表。さらにその2年後にしこりを発見して再発を知り、手術、化学療法、放射線療法と様々な治療を続けてきたと話し、担当医に「胸に穴を開けて、乳房を取り除いてほしい」と訴えたことを赤裸々に明かした。 「生きているだけで幸せ」「墓に片足を突っ込んでいる」と話すリンダのマンモグラフィ写真には、「私もがんサバイバー」「プラットフォームの素晴らしい使い方」「これが勇気というもの。ありがとう」と肯定的なコメントが寄せられている。一方、「卵巣がんだってある。女性を脅かすがんは乳がんだけではない」「マンモグラフィで使用される放射線は、休眠状態のがん細胞を活性化させる可能性がある。サーモングラフィにすべき」などの書き込みもあり、賛否両論を呼んでいる。
美容整形手術の失敗からカムバック
していた。2021年にピープル誌に登場したリンダは、15年から16年にかけて受けた美容整形手術の失敗による後遺症に悩まされていたことを公表。容姿が変わってしまったことを激白し、公の場から突如消えた理由を明かした。 ありのままの姿を披露したリンダはその後、フェンディのキャンペーンモデルを務めてショーにも登場するなどモデルに復帰。9月には、25年間の変貌をまとめた世界的ファッションフォトグラファーのスティーブン・マイゼルによる新たな写真集『Linda Evangelista Photographed by Steven Meisel』を発表して注目を集めた。
文:千歳香奈子