「ずっと平和な時代に」人々が込める新元号“令和”への想い
菅義偉官房長官が新元号を発表した1日午前、東京・新宿の大型ビジョン前に集まっていた人たちからは、どよめきとともに拍手が送られた。街の人たちは「令和」という元号をどう感じているのだろうか。 【全編動画】新元号は「令和」 菅官房長官が発表
多くの人の願いは「平和」
20代の男性は「イメージしていたものと違って現代的な響きで、すごくいいなと思いました。今聞いたばかりでピンとこないんですが、これから長いこと使っていく中で、親しみを持てるんじゃないかと思っています」と話した。 また、20代の女性は「テレビの前で見ていたら、一人だけで終わってしまうんですが、発表された瞬間に拍手が出たりして、一体感があって楽しいと思いました」と歴史的瞬間に立ち会えたことを喜んでいた。令和という時代については「去年、子どもを産んでまだ0歳なんですけれど、この子が大きくなって生活していく時代だと思うので、みんな豊かに平和な時代であってほしいと思います」と語った。
「令」にマイナスイメージを持つ人も
新元号の発表を受け、新聞各社は号外を配布。有楽町マリオン前では、これを受け取ろうと多くの人が殺到した。 母親と一緒に来ていた10代の女性は「私は平和の『和』が入っているのでいいなと思ったんですけれど、お母さんは『令』が冷たい感じがするって言ってて。どうだろうね、まだ慣れないね」と戸惑っていた様子だった。
「令和」デザインボトルに長蛇の列
一方、新橋駅前では、ラベルに「令和」の文字が印刷されたコカ・コーラが2000本限定で無料配布された。発表から約1時間半後には配布を開始するというスピード対応で、限定ボトルを求める人が長蛇の列を作った。 SL広場を訪れていた30代の男性は「すごく思いが込められているんだと思って、歴史を重んじながらこれから新しい時代に向かうことを感じました」と新時代に期待を寄せていた。
「平成」も残り1か月
皇居では、7日まで乾通りが一般公開されている。1日も大勢の見物客が訪れ、沿道に咲く桜を楽しんでいた。 元号を改める政令は即日公布され、皇太子さまが新天皇に即位する5月1日に施行される。