約半年間の離脱を経て、F・デ・ヨングが明かす復帰への前向きな歩み「精神的に参った時期もある」
バルセロナに所属するオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングが、右足首の負傷からここまでの道のりを振り返ると同時に、復帰後に向けた意気込みを明かした。バルセロナのクラブオフィシャルサイトが29日に同選手のコメントを伝えている。 F・デ・ヨングに関しては今年4月、昨季のラ・リーガ第32節レアル・マドリード戦(●2-3)にて右足首を負傷。昨季は公式戦30試合のピッチに立って2ゴールを記録するなど、インテリオールの主力として活躍していた一方、コンスタントに足首の負傷に悩まされており、“エル・クラシコ”でのケガが決定打となって以降はピッチから遠ざかっていた。昨季終盤戦を棒に振っただけでなく、オランダ代表として出場予定だった今夏のEURO2024も欠場を強いられており、今季もここまで公式戦の舞台に戻れていない。 F・デ・ヨングは徐々にではあるものの確実に回復へ向かっており、バルセロナは既に同選手がトレーニングの一部に合流していることを報告。長らく悩まされてきた足首の問題を乗り越え、“復活”への道を着実に歩んでいることが伝えられている。このような状況のなか、F・デ・ヨングはクラブからのインタビューを通して自身の本心を打ち明けた。 以前には、クラブ側は手術を勧めたものの、夏にEURO2024を控えていたことなどが影響し、F・デ・ヨング自身が手術を受けることを拒否したと報道されたこともあった。しかし、F・デ・ヨングは自らの言葉でその報道を否定。「リハビリ中、僕は沈黙を貫いてきた。だから、変な憶測が広まるのも無理はない。ただし、クラブから手術を受けるように言われたにもかかわらず、僕自身が手術を望まなかったというのは間違いだ。このクラブ、メディカル部門、そして僕、すべての関係者の意見が一致して、手術を受けないことが最善の選択だと判断されたんだ」と説明した。 また、相次ぐ負傷離脱の影響で稼働率が低下し、F・デ・ヨングの高額な給与がクラブの財政を圧迫していると指摘されることもあった。同報道も目にしていたというF・デ・ヨングは「3700万ユーロ(約59億円)もの年俸を貰っていると報じられていたけど、あれは真実ではない」と報じられた金額を一蹴。「高額すぎるよ。僕が実際に稼いでいる額とはあまりにもかけ離れている」と語った。 最後に、F・デ・ヨングは自身の公式戦復帰がもうまもなくのところまで迫っていると主張。「同じ足首を3回も負傷したことで、精神的に参った時期もある」と振り返りつつ、「本当に少しずつ、一歩ずつではあるけれども、着実に自信を取り戻しているんだ。今はボールを蹴ることだって、強くタックルに行くことだって、デュエルでファイトすることだって、怖くはない」と話している。「今のチームはエネルギッシュで非常に質が高い。僕はこのチームで過ごすことが何よりも幸せだし、そんなチームの一員として、再び最大限の力を尽くすことが楽しみだ」との言葉で、今後を見据えた。 28日に行われたオサスナ戦を2-4で落としたことで、バルセロナの開幕からの連勝は「7」でストップしたものの、好スタートを切ったことに間違いはない。チャンピオンズリーグ(CL)ではリーグフェーズ第1節でモナコに1-2で敗れたため、10月1日控えた第2節ヤングボーイズ戦では是が非でも勝利が欲しいところだ。第3キャプテンを務める背番号21は、そんなチームへの合流に向けて、一歩ずつ歩を進めている。
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