戦前の貨客船で乗客に配った…日本の自然や生き物描いた絵はがき46枚、横浜・大さん橋で展示
海運大手の日本郵船が戦前に貨客船で配布した絵はがき46枚が、横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルで展示されている。日本でなじみ深い動物や魚、昆虫などが描かれている。 北米や欧州との定期航路を運航していた日本の船会社は大正末期から昭和初期にかけ、貨客船の船内で乗客らへの記念品として絵はがきを配布した。 作品は客船絵はがき収集家の笠原喜保さん(78)=川崎市宮前区=が所蔵する約5千枚のコレクションから選んだ。サルやシカ、タヌキといった動物たちが豊かな自然の中で生活する様子が色鮮やかに描かれている。 笠原さんは絵はがきについて「訪日外国人らに、日本に興味を持ってもらうために描かれたのでは」と推察。「子どもも大人も楽しめる、かわいらしい作品がそろっている」と来場を呼びかけている。 入場無料。同ターミナルの2階ショップ前通路で絵はがきを展示。テーマを年数回変え、作品も入れ替えている。
神奈川新聞社