坊方トンネル掘削現場公開、中部縦貫道・高山IC―丹生川IC 軟らかい地質、機械掘削
高山国道事務所は12日、岐阜県高山市丹生川町坊方の中部縦貫自動車道高山清見道路の坊方トンネルの工事現場を報道陣に公開し、延長1422メートルのうち1128メートルまで掘削が進んでいることを明らかにした。 坊方トンネルは、高山インターチェンジ(IC)―丹生川IC(仮称)間で整備が進む3本のトンネルのうちの一つ。総事業費は53億850万円で、工期は2022年1月から25年3月まで。 同事務所職員、工事を請け負う安藤ハザマ(東京都)の担当者がトンネル内部を案内した。現場は火山灰を多く含んだ軟らかい地質のため、爆薬を使った発破掘削ではなく、自由断面掘削機と大型ブレーカーを併用した機械掘削で掘り進めていることを説明。担当者は「豆腐の中を掘り進めるイメージで、慎重に工事に当たっている」と述べた。 また、トンネル内の水漏れを防ぐ防水シートの溶着やコンクリートの吹きつけが行われている箇所も公開した。
岐阜新聞社