社民党、参院選公約を発表(全文1)なんとしても複数議席の獲得を
他の野党と協力して安倍首相を退陣に追い込む
つまりそういう意味では、本当に憲法25条そのもの、私たち社民党は何度も国会で追及しました。今、国民年金、つまり基礎年金、平均受給額5万円ですよ、5万5000円になったかどうか。そんな格好で、健康で文化的な生活なんかできっこない。非正規雇用者、年間、結局、平均賃金は172万円から173万円。こんな格好で貯蓄なんかできるわけがない。そういう意味では、憲法25条1つ取ってみてもまったく守られていない、守ろうとする意思さえもない。 むしろ非正規雇用、どんどん、この自民党政権のほうで増やしてきたと、こういう状況にあるわけですから、その意味で私たちはこの憲法をなんとしても実現を図って、憲法理念の実現を図っている、生かしている、このことを今度の選挙でもしっかりと訴えて、多くの、後ほど申し上げる、私たちの、皆さんに差し上げたこのソーシャルビジョン、3つの柱掲げてますが、もう中身は、具体的なものは、むしろ憲法理念の実現、こう言って差し支えないだろうと思います。 そういう立場で今度の参議院選挙、私たちはなんとしても複数の議席を獲得する。なんとしても得票率2%以上上げる。このことと同時に、併せて他の野党と協力をして安倍政権を、というか改憲勢力を3分の2割れに追い込んで、安倍退陣に追い込んでいく、そのことが消費税の問題、まさに10%を阻止する道であり、あるいはまた9条改憲は阻止する、当然のこと、そうではありますし、まさに先ほど申し上げた年金の不安などについて、まともな論議をする道なんだろう、このように思ってる次第であります。 以上、私のほうからごあいさつにさせていただきたいと思います。 司会:それでは参議院選挙公約ムービー、ポスター等につきまして吉川元幹事長・政審会長からご説明をさせていただきます。
「憲法を活かす」と「支えあう社会」
吉川:皆さん、こんにちは。幹事長を務めております衆議院議員の吉川です。今日はお集まりいただきまして誠にありがとうございます。私のほうからはポスター、そして社民党の選挙公約について、また、あと若干、今後の少し簡単な日程も含めてご説明をしたいというふうに思います。 まずポスターですが、今回の選挙に関しては2つのポスター、1号ポスターと2号ポスターを作るということにいたしました。もうすでにお手元には入っておりますが、1号はこちらで、憲法、今まさに党首が述べたとおり、今回の参議院選挙、憲法懸かった、9条が懸かった選挙だということで、「憲法を活かす」ということで第1号ポスターを作っております。 それから2号ポスター、こちらのほうが、この下に「支えあう社会」という言葉が入っております。また、お手元に公約集、最後の裏側の、「比例区は社民党」の下に「支えあう社会」っていうことが入っておりますが、これを今回の選挙戦のスローガンというふうにして戦ってまいりたいというふうに思います。 どういう意味かといいますと、安倍政権になって、非常に自助でありますとか自己責任という言葉が政府の側、あるいは行政の側から盛んに発せられるようになりました。その行き着いた先が例の2000万円問題だったというふうに思います。もちろん社会生活を営む上で自助や、あるいは自己責任というような局面というのは多々あろうかと思います。ただ、一方でそうした言葉を行政や、あるいは政治・政権が国民に向かって自己責任、あるいは自助、これを強調するのは異常な事態だというふうに言わざるを得ませんし、自己責任を言う政府っていうのは責任放棄をした政府だというふうに、私は言わざるを得ないというふうに思います。 それと真っ向から対決するということで、「支えあう社会」っていうことを今回のスローガンといたしました。社会的な孤立、それを防ぐ、そして全体で支え合っていく、そうした社会を社民党は目指していくという意味合いを込めてのスローガンということにしております。 次に選挙公約のほうでございます。これについてはもうすでにお手元に冊子としてソーシャルビジョン、3つの柱というものをお配りしていると思います。護憲政党としての老舗の意地と底力でソーシャルビジョンを実現し、支え合う社会をつくっていく。ソーシャルビジョンの概要については以下のとおり、大きく、3つの柱ですので3つございます。