社民党、参院選公約を発表(全文1)なんとしても複数議席の獲得を
年金支給の削減をやめさせる
1つ目が社会を底上げする経済政策に転換をするということです。アベノミクス、いわゆるトリクルダウンの経済政策っていうのはすでにもう失敗は明らかだというふうに言わざるを得ません。消費税の税率10%への増税を反対をして、そして税制全体、これをパッケージとしては税制改革、とりわけ法人税、所得税、この間ずっと減税をされてきました。世界中でこれほど税による再分配機能が失われた先進国っていうのはおそらくないだろうと。そのぐらいまでに税の再分配機能が喪失してしまった。それをやはり変えていくためにも、全体の税制改正っていうのは改革っていうのは必要不可欠だというふうに考えます。 また、最低賃金については、今全国、このソーシャルビジョン、3つの柱の中の3ページのところに、最低賃金、地域別の最賃が出ております。一番高いところでいえば985円と東京でありますが、一方で700円台半ばのところもまだ多々あります。こうした最賃を全国一律としていきたいというふうに考えています。そして1000円にいって、また1500円を目指していくということも【具現 00:12:11】しておきたいと思います。 それから社会保障を充実させていく、そして年金支給の削減をやめさせる。とりわけ基礎年金部分にかかるマクロ経済スライド、これは直ちに中止をしなければならないというふうに考えます。党首からもお話があったとおり、国民年金でいいますと平均の支給額、受給額が5万円強という中で、今のマクロ経済スライドの制度でいえば、これを最終的には3割削減されると。もちろん物価の変動等がありますので、金額については変わりますけれども、今の貨幣価値からいうと実質でいえばこれが3万円台にまで落ち込む、4万円を切るような数字にまで落ち込む、この制度っていうのは憲法25条に保障された、健康で文化的な最低限の生活を営む権利、これを破壊するものでありますし、また25条には国の責務として社会福祉の向上・増進、こうしたことが25条には努力義務として書かれております。そこから、それを真っ向から否定するのがこのマクロ経済スライドだと。これを直ちに中止することを強く主張していきたいというふうに考えます。 もちろん、また労働時間についても長時間労働を規制すること、そして非正規から正規への転換、これの促進をしてまいります。すでにさっきの働き方改革の中で、いわゆる定額働かせ放題、この制度が入っておりますが、これは廃止をしていかなければならないと考えております。