防災思想 普及に貢献 一関・中里まちづくり協 総理大臣表彰受賞 訓練やマップ制作
一関市中里地区の行政区と各種団体で構成する中里まちづくり協議会(小野寺和雄会長)は、2024年防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞した。防災訓練や防災マップ制作などさまざまな活動を展開し、防災思想の普及に貢献した功績が認められた。本県で今年受賞したのは同協議会のみ。 防災訓練で災害対応を協議する参加者 防災の日と防災週間にちなんだ同表彰は▽防災体制の整備▽防災思想の普及▽災害現場での防災活動―で顕著な功績があった個人や団体を対象としている。今年は全国9個人25団体が受賞し、9月13日に東京都の総理大臣官邸で表彰式が行われ、同協議会からは小野寺会長が出席した。 同協議会は15年2月設立の住民組織で、管内には1672世帯3839人(9月1日現在)が居住。「ひとが輝き・地域が輝くまちづくり」を基本理念とした中里まちづくり計画の下、自主防災組織をはじめ各構成団体と連携して大規模な防災訓練を主催し、中里放課後こども教室で中里小学校児童による地域探検や防災マップ制作に取り組むなどしてきた。18年には総務省消防庁主催の第22回防災まちづくり大賞で消防庁長官賞を受賞している。