「今のまま鉄道を維持した場合、30年間で338億円の赤字が発生」 維持か別の選択肢か どうなる「平成筑豊鉄道」
■利用客ピークは年間約342万人→去年は124万人 平成筑豊鉄道の年間の利用客数は、ピーク時(1992年)は、約342万人でした。 その後、利用客は減り続け、新型コロナの影響を受けた2020年には118万人まで落ち込みました。去年の利用客は124万人です。 通学で利用する生徒「ほぼ毎日使っています。なくならないでほしいです。なかったら通学とか難しくなるので」 通学で利用する生徒「学校通う時とかも結構助かっているのでなくてはならない」 ■路線バスへの転換や「上下分離方式」検討のため「法定協議会」設置を要望 沿線の9つの自治体は、今月中にも福岡県に法定協議会の設置を要望する方針です。 協議会が設置されれば、路線バスへの転換や鉄道設備の保有と運行を切り離す「上下分離方式」などの検討を進めていくことになります。 田川市・村上卓哉市長「予断を持たずに様々な可能性を協議会の中で議論をして参りたいですし、その大前提として、沿線自治体住民の皆さんの移動の手段の確保をどうやっていくかこれを大前提に議論して参りたい」 平成筑豊鉄道・河合賢一社長「交通の足というのは人々の毎日の生活ですね。生活がかかっておりますし、地域の皆さんの実情に応じて冷静な議論をして頂ければありがたい」 沿線の人口減少が進み収入拡大のめどが立たない中、鉄道を維持するのか、それとも別の選択肢をとるのか。今後の議論の行方が注目されます。
RKB毎日放送