日本化薬厚狭工場 地域へ感謝込め、夜空に大輪300発【山陽小野田】
日本化薬厚狭工場(大野龍昌工場長)は6日、山陽小野田市の梶漁港で花火を打ち上げた。地域への感謝を込めて「希望の花火」と題し、300発の大輪を夜空に咲かせた。 コロナ禍を憂い、地域に元気と笑顔を届けて、明日への希望の活力にしてほしいと、グループ会社の厚和産業、カヤク・ジャパン厚狭工場、化薬ヌーリオン厚狭工場との共催で2020年に始めて以降、毎年実施している。 保安上の理由から事前に打ち上げ場所は明かさなかったが、午後8時の開始の前には地域住民らが続々と同漁港に集まった。竜王太鼓保存会による和太鼓の演奏を楽しみ、キッチンカーでかき氷やポテトを購入して打ち上げの瞬間を待った。 「ヒュー」という音とともに勢いよく上がり、初秋の夜空を焦がした。15分間と短い時間だったが、赤や黄、緑色など色鮮やかな花火が広がるたびに人々の笑顔を照らしていた。 大野工場長(60)は「多くの住民に集まっていただいてありがたい。地域と共にある工場として恩返しができたら」と話した。