20代、手取りで月15万円です。実家暮らしを10年続けるとどのくらい貯金ができるでしょうか?
手取りで月15万円の1人暮らしだと、手元に資金を残すのは難しいかもしれません。そのため、実家暮らしは賢い選択肢の一つといえます。実家に住むことで、家賃や水道光熱費、食料費など多くのコストを削減できます。 本記事では実家暮らしでの消費支出削減の具体例と、10年間でどれだけ貯蓄が増えるかについて詳しく解説します。実家暮らしのメリットを理解し、賢く貯蓄を増やす方法を考えてみましょう。
単身世帯の消費支出から実家暮らしを考える
手取り月15万円で10年を実家暮らししていくための対比として、総務省の単身世帯の消費支出を見ていきます。 実家暮らしで削減できる項目がないか、チェックしていきましょう。 総務省の家計調査(2022年)によると、単身勤労者世帯の消費支出は17万8434円となっています。項目別で見ると、食料費4万301円、家賃地代は2万9695円、水道光熱費は1万1138円となっています。 ◆実家暮らしで削減できる項目はあるか 先ほどの家計調査で考えた場合、1人暮らしの手取り15万円では赤字になってしまいます。それでは、実家暮らしで削減できる消費支出項目は、どんなものがあるのでしょうか? 実家暮らしであれば、まず地代家賃の2万9695円は削減できます。さらに、水道光熱費1万1138円も削減できると考えられます。また、食料費4万301円についても実家に負担してもらうと考えると削減が見込めます。すると、トータルで約8万円の消費支出の削減が可能です。
実家暮らしをすると10年でいくら貯まるか
手取り月15万円の人が実家暮らしをする場合、10年でいくら貯まるかシミュレーションしましょう。仮に、Aさんが実家に毎月3万円ほどを渡すとします。 1ヶ月あたりの条件は、収入は手取り15万円、消費支出は17万8434円から8万円を差し引き9万8434円となります。ここでは、計算上9万8000円とします。さらに、実家への3万円の入金を加えます。これらの条件で、Aさんが実家暮らしを10年間継続すると貯金がいくら貯まるか、計算してみましょう。 まずは、1ヶ月あたりの計算です。収入15万円 - 9万8000円(消費支出)- 3万円(実家へ入金)= 2万2000円(1ヶ月)となります。これを10年間継続する場合は、2万2000円 × 12ヶ月 × 10年 =264万円となります。 結果として、実家暮らしで協力を得て消費支出を削減し、実家に3万円ずつ入金した場合、手取り月15万円の人では10年で264万円の貯金ができる計算となります。