61年の歴史で初 ハイブリッド化されたポルシェ改良新型「911」に熱視線! SNSでの反響とは?
新たな“ハイブリッド911”は0-100km/h加速3.0秒、最高速度は312km/h
ポルシェはアイコンともいえる「911」のマイナーチェンジモデルである、992.2型の発表を2024年5月29日におこないました。 【画像】「えっ……」ポルシェ「911」までハイブリッド化!? 最新911を写真でチェック(42枚)
ポルシェの代表作でもある911の誕生は1963年に誕生した「901型」までさかのぼります。 初代で採用された丸めのヘッドライトやRRレイアウトを象徴するテール処理などのデザインは、登場から61年経った今もなお引き継がれています。 そして911といえば低重心で耐久性に優れた、水平対向6気筒エンジンが伝統となっており、独特のサウンドやドライブフィールは多くのポルシェファンを虜にしました。 さらにエンジンの水冷化やマニュアルシフトを廃止にするなど改良を加えた911は、2018年に現行モデルである「992型」に生まれ変わります。 そして、今回のマイナーチェンジで992型から992.2型ともいえる大型アップデートを果たしました。
エクステリアは小変更にとどまり、4灯グラフィックのLEDヘッドライトやフロントバンパーの左右には「カレラGTS」のみ開閉式の縦型のエアフラップが設置されました。 ほかにもテールライトのデザイン変更や、カレラGTSのみ左右4本出しからセンターマフラーに変更となりました。 そして、今回最大のトピックは、911では初となるハイブリッドシステムの採用。 ハイブリッド搭載グレードはカレラGTSのみで、通常のカレラは前期モデルでGTSに搭載されていた3リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンが代わりに採用されました。 さらに今回のハイブリッドは通常のものとは異なり「T-ハイブリッドシステム」と名付けられ、主にタービンの駆動用にモーターを使用します。 これにより、エンジンの回転数にかかわらず、瞬時にタービンを駆動しブースト圧を上げられます。 また、モーターは排気流からのエネルギーを電気に変換する回生モードにも対応しており、最大で11kW(15ps)の電力を発生可能です。 ハイブリッド化による重量増が懸念点ですが、レーシングカーに近いスーパースポーツの911ではバッテリーによる重量はわずか27kgで、ここはさすがのポルシェといえるでしょう。 今回ハイブリッド化されたカレラGTSのシステム最高出力は541ps、システム最大トルクは610Nmを発揮し、ピークパワーの拡大はもちろんですが、低速からの強烈な加速に特化しています。 それを裏付けるかのように、メーカー公表値で0-100km/h加速は3.0秒、最高速度は312kmという驚異的な数値が物語っています。