"スマホいじり&ボーッと過ごす"で頭はヨボヨボに…記憶力日本一の達人伝授「ものを覚えるのに最適な場所」
■記憶に効く場所(家の外編) 家の中以外でも記憶に効く場所があるので紹介します。 ①電車やバス 通勤や通学にバスや電車を使う人も多いと思います。特にオフィス街などに向かう路線は満員電車で身動きが取れず、教科書や本を開くことは難しいでしょう。 スマホを見るのではなく、お風呂やベッドなどと同じように目を瞑って覚えたことを思い出そうと復習したり、勉強の戦略や一日のスケジュールを練ったりしてもよいでしょう。思い出せない場合は、スマホを使って調べ物をするのも正解です。 ②カフェ 街中には多くのカフェがあります。家ではなかなかやる気が起きなかったり、図書館だと静かすぎて逆に集中できなかったりするということもあると思います。 そんなときは、カフェを活用してください。適度な広さがあって、ざわざわしすぎず客層の良いカフェがよいでしょう。チェーン店だと、個人的にはエクセルシオールカフェがおすすめです。 学生街にあるカフェは、客も学生が多いので勉強している人も多く、人の目も気にならなくなります。自宅や職場の近所などに良いカフェを見つけられるとベストです。 私はAirPodsで同じ音楽を聴き、外の音を適度にシャットアウトしながら、何かを覚えたり、思い出したりしていることが多いです。そして記憶することに疲れたら途中で読書をして気分転換をしています。 カフェは場所によってはかなり混み合いますし、1杯のコーヒーで長居するとお店にも迷惑がかかる場合があります。「1時間でやり切る!」などと短めの時間を決めておくといいでしょう。 ---------- POINT 移動中や勉強環境を変えて、集中して記憶する時間をつくる ---------- ---------- 青木 健(あおき・たける) 株式会社メモアカ代表取締役CEO、日本メモリースポーツ協会会長 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了。記憶力日本チャンピオン。世界記憶力グランドマスター。大学4年時に記憶力日本選手権大会で優勝し、日本チャンピオンに。その後、さまざまな国際大会で好成績を収める。大学卒業後、株式会社福音館書店を経て、現職。株式会社メモアカでは、記憶術のオンライン学習サービス「メモアカ」など、記憶のサービスを提供している。著書に『記憶力日本チャンピオンの超効率 すごい記憶術』『東大式 頭の回転が100倍速くなるドリル』(総合法令出版)、『記憶王が伝授する 場所法英単語』(三省堂)などがある。 ----------
株式会社メモアカ代表取締役CEO、日本メモリースポーツ協会会長 青木 健