ベッセント氏、上院共和党トップらと面会へ-財務長官指名承認に向け
(ブルームバーグ): 次期米財務長官に指名されているスコット・ベッセント氏は今週、上院共和党トップの次期院内総務に選出されたスーン議員など主要な上院議員と面会し、指名承認公聴会に向けた準備に着手する計画だ。
ドナルド・トランプ氏による他の閣僚人事の一部が物議を醸している一方で、マクロヘッジファンド運営会社キー・スクエア・グループを率いるベッセント氏の次期財務長官への指名は共和党の上院議員からの反対意見を招いていない。
ただ、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の任期が切れるずっと前に次期議長をトランプ氏が指名し、待機している人物を事実上「影のFRB議長」とするとの提案や、同氏による広範な関税計画への支持などは一部の共和党上院議員の間で懸念を引き起こしている。
事情に詳しい関係者によると、スーン氏は4日にベッセント氏と面会する予定。トランプ氏の政権移行チームで報道官を務めるラジ・シャー氏は、ベッセント氏は今週、上院共和党ナンバー2の次期院内幹事に選出されたバラソ議員など主要議員とも面会すると述べた。
ベッセント氏に与えられる広範な権限には公的資金や内国歳入庁(IRS)の監督が含まれる。また、2026年5月に任期を迎えるパウエルFRB議長の後任選出の際に、トランプ氏に助言する役割を担うとみられている。
トランプ氏は選挙期間中、大統領は金利に関する発言権を持つべきだと主張していたほか、政権1期目にはパウエル氏の解任を検討したこともある。
ベッセント氏は9月の大幅利下げを受けて米金融当局を批判し、影のFRB議長を設置するとの考えを示していた。
原題:Bessent to Meet Thune, Key Senators on Treasury Confirmation (1)(抜粋)
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Akayla Gardner, Steven T. Dennis