早くもネタ切れ?「新プロジェクトX」8月は未だ放送ゼロ “旧作アンコール”も頻発でNHK内部からも冷ややかな視線が
五輪宣伝企画も
「6月15日の第10回『世界最速へ 技術者たちの頭脳戦~スーパーコンピューター「京」~』では、開発責任者である井上愛一郎氏が全く登場しなかったことへの疑問を井上氏の家族がXに投稿し、ネット上で話題となりました」 6月29日の第12回も再放送となり、翌週の第13回は黒柳徹子をゲストに迎え、彼女が卒業したトモエ学園を紹介した。 「特別編と謳ってはいたものの、なんだか違和感を覚えましたね。さらに、第14回は『男子バスケ 世代を越えた逆転劇~オリンピック 48年の挑戦~』、第15回は『なでしこの花咲く日まで~サッカー女子 不屈のバトンリレー~』とパリ五輪の宣伝企画のような内容となり、そのまま五輪中継に突入しました」 パリ五輪が終わって通常編成に戻ったが、今も「新プロジェクトX」の放送はない。 「最新作は8月31日放送の『祈りの塔 1300年の時をつなぐ~国宝 薬師寺東塔 全解体修理~』です。旧シリーズは足かけ5年以上、190本近い作品を放送しました。毀誉褒貶はありますが、やり切ったとも言えるでしょう。新シリーズはバブル崩壊後の“失われた時代”を主戦場にしているものの、正直言って、その時代の日本に番組のネタになるようなテーマがそれほどあるとは思えません」 視聴率はそれほど悪くないという。 「『ニュース7』が終わった途端に始まる田口トモロヲのナレーションと中島みゆきの『地上の星』に引きつけられる視聴者は少なくないのでしょう。しかし、視聴率は初回の個人6・6%、世帯11・6%が最高で、徐々に下がってきています。局内では早くも、クオリティーを含め番組継続は大丈夫なのかという声が上がり始めており、番組スタッフに冷たい目が向けられています。肝いりで始めてしまっただけに、1年で打ち切ることはないと思いますが、こうなったら“『新プロジェクトX』という番組存亡の危機”でもテーマにしたらどうかなんて陰口も聞かれています」
デイリー新潮編集部
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