離党都議の“ブラックボックス”批判に小池氏「考え方の相違」
東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の都議2人が離党したことについて、小池氏は6日の定例会見で、「いろんな不満を持たれたことについて残念に思う。都議として、これまでさまざまな観点から鋭い追及をしてきたが、今度は急に与党になったということで、やり方も若干違う部分もあったのだろう」と述べた。
音喜多(おときた)駿、上田玲子両都議は5日、離党届を都民ファーストの会幹部に提出した。音喜多氏は会見で、9月に荒木千陽(ちはる)氏が新代表に就任した際、自分たちには経緯を一切知らされず、小池氏を含む少数の幹部で選出したことを、「ブラックボックスそのもの」と批判した。 これについて小池氏は「考え方の相違だ。(会の)規約については、ご指摘した方自身も作ったメンバー。その規約にのっとって決めた」と代表選出過程に問題はなかったとする一方、「もう少しコミュニケーション取りながらやればいいと思う」とも述べた。 両氏は離党したが、「今、他会派から都民ファーストの会に入りたいという希望があるとも聞いている。これからも流動的な状況が続き、むしろ会派に参加してもらえることもあろうかと思う」と話した。 (取材・文:具志堅浩二)