高野山で寒中水行 真冬恒例の荒修行
世界遺産の霊場・高野山(和歌山県高野町)奥の院の「水行場」で28日、高野山真言宗の信者らが冷たい水の中に入り身を清める恒例の荒修行「寒中水行」があり、参詣客らが見守った。 厳しい冷え込みの中、奈良県川上村の宝寿院の住職辻田真海さん(63)と信者ら計9人が水行に挑んだ。数珠を持ち、白衣にわら草履姿で水の中に入って腰まで身を沈めた。拍子木が打ち鳴らされる約15分間、手を合わせ一心不乱に般若心経を唱えた。 辻田さんは「能登半島地震で亡くなった方を追悼し、復興を祈った」と話した。