「猫と犬どちらがペットに最適?」 猫研究者の答えとは? 「人気の猫種ランキング」日本とスウェーデンとの違い
飼い主を笑顔にしたり、心を癒やしたり。ペットとして日本でも親しまれている猫。それゆえ、よく話題になるのが「あなたは犬派か猫派か?」ではないでしょうか。スウェーデンの愛猫家でジャーナリストのカリーナ・ヌンシュテッドさんと、ウルリカ・ノールベリさんが上梓した『にゃんこパワー:科学が教えてくれる猫の癒しの秘密』から一部を抜粋、再編集し、お届けします。 【ランキングを見る】日本とスウェーデンで人気の「猫種」TOP9 ■忙しい人のペットに最適な猫 猫は、働いている人のペットとしても最適です。今では世界人口の過半数が大都市に暮らしていますが、猫は都会の生活にも適応できます。最近では在宅勤務が増え、人恋しくなってもふわふわの相棒が心強い存在。
それに猫は多くを望みません。人間と一緒に過ごし、たくさん眠り、エサを食べ、トイレに行ければいいのです。あまり文句も言わないし、それほどお金もかかりません。 保護施設から引き取られる猫の数も増えていますが、純血種の猫を飼うメリットには、ヘアレスキャットやサイベリアンならば人間にアレルギーが出にくいというのがあります。 バーマンやラグドールは甘えん坊で、バーミーズやベンガルはアクティブ。スウェーデンではブリーダーや猫保護施設から猫を引き取ると、健康状態のチェックが済んでいて、ワクチンも接種済みです。
■「猫派と犬派」どちらが幸せ? よく「あなたは猫派? 犬派?」という話になりますが、2017年のフロリダ大学の調査で、明らかな違いが判明しました。 418人に大がかりな性格検査を受けてもらったところ、猫派の人は内向的で、独りを楽しむタイプが多かったのです。それにクリエイティブで独立心旺盛。真面目でセンチメンタルなところがありますが、周りの人に影響されにくいそうです。 一方で、犬派の人は外向的で社交的、グループで過ごすのが好き。使命感が強く、地に足のついたタイプです。
心理学者のデニス・グアステロ教授は、犬を飼う人は活発で、猫を飼う人はソファで読書をするのが好きだと分析。読書好きにもぴったりのパートナーなのです。 もちろん猫も犬も好きで、両方の特徴を持っている人もいます。ウルリカもハミルトンという名前の茶色いミニチュア・ピンシャーを飼っていて、猫のボーレとクレアとも仲良しです。 ハミルトンはウルリカの夫マグヌスの闘病中に飼い始めた犬で、家族全員が塞ぎこんで家に閉じこもっていた時期でしたが、ハミルトンが来たことでもっと外で遊ぶように。おかげで猫のボーレまで活気づき、一緒におもちゃを追いかけるようになりました。そして並んで眠るほどの仲になったのです。