東京都が男性の「不妊検査」を実質無料化! 対象者と条件の詳細が明らかに
東京都が発表した内容への受け止めは?
編集部: 東京都が発表した内容についての受け止めを教えてください。 馬場先生: 不妊の原因は女性だけでなく男性にもあり、原因の内訳は女性因子が約40%、男性因子が約25%、男女複合因子が約25%、不明が約10%となっており、約半数で男性が関わっています。 今回の内容は、東京都が少子化対策を積極的に進めている姿勢を感じられ、男性にも不妊検査を助成をすることは評価できます。現代の日本における少子化問題は深刻です。 出生数は年々低下しており、去年2023年における1年間の出生数は約75万人と過去最低を記録しています。 不妊で悩んでいる人だけではなく、妊活を考えている人、将来妊娠することを考えている方への支援、正しい医療情報の提供なども同時に不可欠です。 そして、仕事と妊娠・出産の両立、子育てしながらキャリアも頑張りたい人へのサポートなど、社会的な課題は山積みと言えるでしょう。今回の施策をきっかけに、子どもがほしいと考えている人を支援する輪が広がることを願っています。
まとめ
東京都は、不妊治療や妊活に備えて男性が精子の状態を調べる検査を無料で受けるための支援を開始することを決めました。不妊の原因の約半数は男性側にあるとも言われているので、こうした支援は注目を集めそうです。
【この記事の監修医師】 馬場 敦志 先生(宮の沢スマイルレディースクリニック) 筑波大学医学群医学類卒業 。その後、北海道内の病院に勤務。 2021年、北海道札幌市に「宮の沢スマイルレディースクリニック」を開院。 日本産科婦人科学会専門医。日本内視鏡外科学会、日本産科婦人科内視鏡学会の各会員。
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