大分市の野津原町商工会、県内17年ぶり中小企業庁長官表彰 「地域経済発展に励む」
大分市野津原の野津原町商工会が、全国商工会連合会主催の本年度の商工会全国大会(東京都・11月21日)で、「優良商工会」として中小企業庁長官表彰を受けた。県内での表彰は17年ぶり。立川雅和会長(49)は「より一層地域経済の発展と活性化に励んでいきたい」と喜んでいる。 同連合会は、組織運営や経営改善普及事業が特に優良であると認められた商工会や役員を毎年表彰している。本年度は全国の1635商工会のうち、四つが「優良商工会」として表彰された。過去に全国連会長表彰などを受けていることや、加入している地域の事業者の割合を示す組織率が原則65%以上、年間指導件数は県内平均以上など要件が厳しく、県内からの受賞は2007年の旧上浦町商工会が最後という。 野津原町商工会は、05年に旧野津原町が大分市と合併した後も単独商工会として存続。21年に立川会長が就任してからは会員の増加に力を入れ、22年度には会員増強部門で全国連会長表彰を受けた。人口減少と高齢化が進む中、会員数は毎年増加し、現在の会員数は116人。組織率は72%を誇る。 職員3人という小規模商工会ながら、プレミアム商品券の発行、参勤交代で使われた「肥後街道」の観光資源化、ななせの里まつりの開催、中学生の職場体験などにも力を入れている。 立川会長は「地域経済のけん引が商工会の使命。県内の商工会同士のつながりを深めながら、野津原から県全体の活性化にも努めたい」と話している。