〈詳報〉薩摩川内市長に田中良二氏無投票再選 堅実な市政運営評価、政策論争求める声も 市議選(定数26)には32人が立候補
20日は出陣式の後、街宣車で市内を巡回。街頭演説で支持を訴えた。21日以降の計画も立てていたが、1日だけの選挙運動となった。後援会長の向原翼さん(80)は「堅実な市政運営への信頼と評価の証し。今後4年間への高い期待度の表れでもある」と語った。 一方で、市内の自営業女性(43)は「この4年間で市長が何をしたのか見えづらい。選挙で考えの違う候補者と比較する機会がなかった」と残念がる。 九州電力川内原発が立地する同市では過去の市長選で、原発に賛成、反対両派の一騎打ちとなったこともある。田中氏は第一声で、九電に安全運転などを要請する方針を示した。川内原発建設反対連絡協議会の鳥原良子会長(75)は「もっと原発に関する議論をしてほしかった。原発に頼らないまちづくりを模索してほしい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島