【長崎】原爆資料館展示内容更新基本設計案について申し入れ
NCC長崎文化放送
長崎市が再来年行う予定の原爆資料館の展示内容のリニューアルについて、市民団体が「日本の加害についての展示を縮小しないよう」申し入れました。 【写真】原爆資料館展示内容更新基本設計案について申し入れ
原爆資料館の展示内容のリニューアルについて長崎市は去年11月、基本設計案を示しました。 「世界に伝わる原爆展示を求める長崎市民の会」のメンバーは現在、「日中戦争と太平洋戦争」として展示されているコーナーが市の基本設計案の中では「二つの世界大戦」と変更されていることなどを問題視。原爆投下に至る第一次世界大戦以前の歴史を除外しないことや南京大虐殺など日本の加害についての展示を縮小しないよう長崎原爆資料館に申し入れました。 平野伸人さん: 「原爆をどう世界に伝えていくかというのが問われている」 南輝久さん: 「(日本被団協が)ノーベル平和賞をもらって長崎、広島、日本の発信の仕方が注目されている時だけに、被爆80年に共感を呼ぶのではなくて逆に反発を受けるようなことがあったら今までの原爆資料館の歴史にマイナスになる」 井上琢治館長は申し入れの内容も踏まえ引き続き展示内容について検討すると述べるにとどめました。展示内容のリニューアルについて、長崎市は今年度中に基本設計を策定する予定です。
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