コンビニワープって知ってる?その違法性と実情を考える
■コンビニ側の対策は難しい
コンビニを利用する人の安全を脅かす「コンビニワープ」は、コンビニ側としても、大変迷惑な行為。しかし、対策は難しいようだ。対策をしようとすると、ポールやガードなど、何らかの障害物をおくことになるが、コンビニとしては、クルマが行き来しにくくなるような対策は売り上げにも影響することから難しいという。
現時点では、多くのコンビニが、「通り抜け禁止」や、「駐車場内で起きた事故については一切関与しない」という張り紙を掲げるなど、予め事故やトラブルへの不介入の態度を示しておくことで、未然対策をするにとどまっているようだ。
■いますぐやめてほしい!
コンビニワープをする人たちは、「うまくやった」くらいの気持ちでいることが多いだろう。コンビニの駐車場を利用すれば赤信号を待たずにすり抜けることができるのに、信号で待つなんてあほらしい、くらいに思っているのかもしれない。そして、コンビニ駐車場を突っ切ることに関して「そんなに危ないことでもないだろう」と考えているのだろう。 しかし、それは非常に安直な考えだ。コンビニ駐車場にクルマを止める場合は、どんなクルマも徐行するであろうが、横切っていくクルマが徐行しているかというと、そうではないこともあるだろう。そして、コンビニを利用する人たちは、駐車場をクルマがさっと横切っていくことは想定していない。
万が一、駐車場内で事故となった場合、相手が歩行者である場合はもちろんのこと、クルマであっても、横切ったクルマの責任が大きく問われることになる。 現代では、高精細な録画ができる監視カメラ、各クルマにはドライブレコーダー、通行人もスマホをほぼ全員が持っている時代だ。事故にはならずとも、毎日のように繰り返しワープをしていると、SNSで動画が公開されたり、前述したように、「安全義務違反」として検挙される可能性は十分にある。自分勝手な行動は、いつか自分に返ってくる。心当たりのあるドライバーは、いますぐやめるようにしてほしい。 Text:Kenichi Yoshikawa Photos:Adobe Stock Edit:Takashi Ogiyama ※写真はイメージです。本文とは直接関係ありません