中澤が17点、吉田が12点。“新22番” 冨安健洋に求めたい得点力。本人は「明確な数字は自分の中にある」と不敵な笑み【アジア杯】
分厚い選手層に自信をのぞかせる
カタールで開催されているアジアカップのグループステージ突破を大きく左右する第2戦・イラク戦が1月19日に迫ってきた。 【PHOTO】カタール開催のアジアカップ2023に挑む日本代表招集メンバー26名を一挙紹介! 2日前の17日の時点では、左足首を痛めている三笘薫(ブライトン)が部分合流、16日に首痛で練習を欠席した渡辺剛(ヘント)も別メニューという状況だが、それ以外のメンバーは試合に出られる状態になったと見てよさそうだ。 特に気になるのが、冨安健洋(アーセナル)だ。12月2日のウォルバーハンプトン戦で左ふくらはぎを負傷し、12月31日のフルアム戦で公式戦復帰を果たしたものの、そこで今度は足首を怪我。そこから約2週間、ゲームに出場していない。 ゆえに、イラク戦で先発というのは不安もないとは言い切れない。それでも本人は「次は先発で行けそうか?」という問いに「そうですね、はい」と即答。次戦が吉田麻也(LAギャラクシー)から22番を引き継いだ彼のお披露目試合になる可能性が高まった。 スピーディかつ流動性の高いイラク攻撃陣を確実に封じ、2連勝で16強入りを決めようと思うなら、冨安と板倉滉(ボルシアMG)の両CBが揃っていたほうがベターではある。14日の初戦・ベトナム戦でリスタートから2失点したことを踏まえ、課題を修正し、ピリッとした戦いをするためにも、彼らには堅守をしっかりと構築してもらわないといけない。 加えて言うと、冨安は前回の2019年UAE大会の数少ない経験者。アジアカップを勝ち抜く難しさを知る人間としての存在感も示すべきだ。 振り返ってみると、前回大会で冨安は堂安律(フライブルク)と共に若手の中心選手としてフル稼働。先発を外れたのはグループ突破が決まった3戦目・ウズベキスタン戦だけで、全試合に出場し、ラウンド16のサウジアラビア戦では値千金の決勝ゴールもゲット。獅子奮迅の活躍でチームを支え続けたのだ。 あれから5年が経ち、冨安は日本の絶対的ディフェンスリーダーに成長した。チームも試合ごとにターンオーバーできるくらいの陣容を備えた集団になった。 「今は層がかなり厚いですし、全ポジションに少なくとも2人はいるので、本当に良い意味で変わったなと思います」と、彼自身も分厚い選手層に自信をのぞかせた。 森保一監督も前回は固定メンバーで戦ったが、最終的には怪我人が続出。決勝のカタール戦で崩れてしまった。今回は同じ轍を踏むつもりはないだろう。「誰が出ても同じ力を見せる」と口癖のように言っている通り、イラク戦も大胆な入れ替えをするはずだ。
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