健大高崎、躍進支えたマネジャー 大舞台を待ちわびて /群馬
<センバツ高校野球> 第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に出場する健大高崎で、2人の2年生マネジャーが大舞台を待ちわびている。同校野球部OBを兄に持つ上野咲希さんと、地元・高崎市出身の須田桃花さん。普段の練習の準備や試合の記録員などを担い、チームの躍進を支えてきた。【妹尾直道】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 上野さんの兄・健助さんは8強入りした2017年センバツに出場。1回戦・札幌第一(北海道)戦では、大会通算4人目となる代打本塁打を放った。上野さんは現地で観戦し「感動した」と、兄の後を追うように健大高崎に進んだ。 一方の須田さんは、関東地方のプロ球団の本拠地を全て回ったという野球ファン。2人は、大阪府出身で寮生活を送る上野さんが、須田さんの自宅に泊まるほど仲良しだ。 同校のマネジャーはほかに1年生4人を含む計6人。選手の体づくりに欠かせない補食や飲み物の準備、選手の記録入力など仕事は多い。チームには全国各地から選手が集まるため、食事の好みや性格の違いなどを理解するのが重要だという。 関東大会優勝、明治神宮大会準優勝を果たした昨秋、2人は記録員として交互にベンチ入りした。須田さんは、関東大会初戦の常総学院(茨城)戦で、九回にベンチ全員で肩を組み、逆転への雰囲気を作ったことが印象に残るといい、「最後まで明るいベンチの雰囲気がチームの強み」と語る。 2人は甲子園でも記録員としてベンチ入りの予定。上野さんは「今までにない大きな大会。選手たちの力になりたい」、須田さんは「明るい表情で試合に臨み、選手たちの緊張をほぐしたい」と話し、意気込みを見せる。