「これが魔法じゃないなんて」...真夜中にイルカが「青く光る海」を泳ぐ姿を捉えた映像が話題に
夜の海で「青く発光する波間」を泳ぐイルカの動画が撮影されると「魔法みたい」と大反響を呼んだ
カリフォルニア州マリーナ・デル・レイの夜の海で、青く発光する波間を泳ぐイルカの動画がネットユーザーを魅了している。 【動画】「本当に魔法みたい」...イルカが「青く光る海」を泳ぐ姿を捉えた貴重な映像 魅惑の場面は同州オレンジ郡のジョシュ・グラブリー(@joshg_photos)によって撮影され、10月28日にTikTokに投稿されて以来、560万回以上再生された。 動画には「ベニス埠頭近くで生物発光に囲まれてジャンプするイルカたち」という説明が添えられている。 グラブリーは本誌の取材に「普通の9時5時の仕事をしながらできる限り写真を撮っている。写真への情熱は断然、自然と野生生物」と語った。 動画は10月25日に撮影され、イルカたちは現地時間の午後11時から深夜にかけて目撃された。海中の生物発光で青く光って見える波間に、イルカの姿が見え隠れしている。 「目撃できるチャンスがあるかもしれないと知ってはいたけれど、夜にイルカを見つけるのはものすごく難しい。期待はしていたものの、(期待値は)間違いなく低かった」とグラブリーは言う。 この動画を撮影する1週間半ほど前、「ロサンゼルス地域では異様に明るい生物発光が観測されていた」といい、「その週、この場所で私たちがボートに乗ったのは2回目だった。1回目は、イルカは全然見つけられなかった」と振り返る。
生物発光とは?
生物発光とは生物が光を生成して放出する能力のこと。 アメリカ海洋大気庁(NOAA)は「生物発光体が放つ光は、その生物の体内で起きる化学反応からエネルギーが放出されて作り出される」と説明する。 この自然現象を陸上で目にすることはあまりない。しかし「遠洋帯」の海洋ではごく普通の現象で、NOAAによれば約200~1000メートルの深さに生息する生物の80%が生物発光するという。 生物発光は魚類やイカ、さらにはクラゲやクダクラゲ、有櫛動物のように大部分が水でできているゼラチン質動物プランクトンに一般的にみられる。
「魅惑的」
グラブリーは「南カリフォルニアの生物発光はいつでも大歓迎」と話す。 これまでに生物発光の海を泳ぐイルカを見たのは恐らく10~12回程度。マイルカからバンドウイルカまで複数種を目撃した。フロリダ州東部やカリフォルニア州西部でも見たことがあるという。 「こうした瞬間があるから写真家であることを誇りに思う。こんなに美しい動物や現象をとらえることに特別感がある」。グラブリーは投稿をそう締めくくっている。 動画がとらえた光景にTikTokユーザーは息をのんだ。 「私たちの惑星は本当に魔法みたい」と@bryceadambrownは言い、「これが魔法じゃないなんて誰も信じられない」とCheybabyxoxoは書き込んでいる。 「この動画は本当に魔法のような自然をとらえている! ベニス埠頭近くの魅惑的な生物発光の中で楽し気に跳ねるイルカを見るなんて一生に一度の体験。この特別な瞬間を美しくとらえた才能ある写真家に脱帽」と@qkn55qvtl0はコメント。zoyaは「本当に素晴らしい」と言い添えた。 (翻訳:鈴木聖子)
スー・キム