女子サッカー名門クラブの選手4人が人種差別で逮捕 試合中に猿のジェスチャーで非難殺到
女子サッカー・リバープレート(アルゼンチン)の選手4人が人種差別をしたとしてサンパウロ警察に逮捕された。22日までにAP通信などが伝えた。 20日(現地時間)に行われたブラジル・レディース・カップの準決勝でリバープレートとグレミオ(ブラジル)が対戦。グレミオの発表によると、前半にグレミオが同点に追いついた際、リバープレートの選手が「ラインズマンに対する人種差別的な侮辱行為」をしたという。猿をまねたジェスチャーをしたことに非難が殺到したといい、試合が中断した。 対戦相手のグレミオは人種差別への抗議を込めて退場。リバープレート側は選手6人がレッドカードで退場処分となった。試合続行は不可能となって打ち切られ、スコアは1-1の引き分けながら大会側の判断でグレミオが勝ち点3を獲得。大会側はリバープレートの追放と出場停止処分を検討しているという。 差別行為をした選手を含めた4人が逮捕、拘留された。選手の弁護士は「挑発された後に反応しただけ」と述べ、「この判決には、大きな恣意性と、ブラジルの司法当局がメッセージを発信したいという願望が見て取れる。彼らはそのためにこの事件を利用した」と主張した。 リバープレートはアルゼンチンの名門クラブで、日本人の江頭一花が所属している。公式Xで、今回の騒動について声明を発表。「差別的行為に対して絶対的な拒否の姿勢を表明し、すでに相応の懲戒措置を講じており、今後もこの種の行為の根絶に努めていく」としている。