パナソニック、キッチンに置けるサイズのホームベーカリー発売 少人数世帯向け家電を拡充
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。 【画像】パナソニック、コンパクトサイズのホームベーカリー(全2枚) パナソニックは9月1日、小型のホームベーカリー「コンパクトベーカリー SD-CB1」(オープン価格)を発売する。「置き場所がない、置くと狭くなる」という理由でホームベーカリーを購入していない層に向けて開発した。 同製品はキッチンに常設できるサイズを目指して設計し、幅を18.8センチとした。小型ながらも機能は充実させ、焼けるパンのメニューは30種類を用意した。パナソニックが約1万7000人に調査したところ、ホームベーカリーの所有率は約17%だった。購入していない理由の1位が「置き場所がない、置くと狭くなるから」(7327人)だったことから、小型のホームベーカリー開発に着手したという。 また、焼きあがるパンは少人数世帯に適した約0.6斤サイズを採用。食べ切れるサイズにすることで、余ったパンを翌日に食べたり、冷凍したりする手間を減らした。 同社は、ファミリー向け家電の小型化に取り組んでいる。2023年2月には一人暮らし向け食洗機「SOLOTA(ソロタ)」を発売。食器洗いの手間から解放されたいのは一人暮らしでも同じであることに着目し、開発した。設置面積はほぼA4ファイルサイズで、狭いキッチンでも置きやすいコンパクトサイズを実現した。
ITmedia ビジネスオンライン