11月10日放送の「新婚さんいらっしゃい！」から（C）ABCテレビ

　藤井隆さんと井上咲楽さんがMCを務める長寿バラエティー番組「新婚さんいらっしゃい！」（ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後0時55分）。11月10日の放送は、柔道整復師の夫と、勤務先の「社長令嬢」だった妻のカップルが登場する。 【写真特集】社長令嬢の「重いラブレター」　ゴージャス結婚衣装も

　大阪市内在住の夫婦。38歳の夫の職場は、妻の母親が社長、父親が院長を務める整骨院。両親はほかにもデイサービス、不動産などの事業を手がけている。3歳下の妻自身は医師で、構図的には「逆玉の輿（こし）」だが、妻を幼い頃から知る整骨院のスタッフは「違うんですよ」と完全否定する。実際は、妻が猛アタックして結婚に至った。

　妻の家系は代々、医療関係の一族。そもそもの出会いは妻が20歳のとき。夫に対しては、父と2人で整骨院を切り盛りしてくれている「いち従業員さん」という印象しかなかったという。

　恋愛へと発展するのは、出会いから10年以上たった2年前。夫が自転車で転倒し鎖骨を折り、手術前夜に妻が「元気になったら飲みに行きましょう」と励ましたのがきっかけだった。

　軽い社交辞令のつもりだったが、当時、精神的に弱っていたという妻。現実逃避願望もあり、夫の術後、社交辞令を実現することにした。待ち合わせ場所に行くと、夫からとてもいい香りが漂ってきたことで、妻は不意に胸キュン。幼い頃から慣れ親しんできたにおいだった。

　安心感も手伝い、久々に男性を前に素の自分を出せた妻。「こんな近場に、こんなええ人おったわ」と、お嬢様の「ハンター魂」に火がついた。かたや夫は、36歳まで女性経験ゼロ。「めちゃくちゃちょろいわ」と妻は大胆なお色気作戦に打って出たが、夫には積極的になれない理由があった。

　まったく振り向いてもらえず、万策尽きた妻は知恵を絞った。ある日、夫が整骨院で働いていると、昼休みに社長である妻の母が訪ねて来た。追い討ちをかけようと、バレンタインに望みを託し、1カ月かけてしたためた「重いラブレター」を送る。交際を決意した夫は、覚悟を決めて院長に報告。義父（院長）のある言葉が夫の背中を押し、結婚に踏み出せた。