「大事な話がある」と言いつつ、1時間以上無言を貫く彼。「もしかして別れ話?」と聞いたところ、まさかの反応が…!【作者に聞いた】
SNSでソロ活や体調不良など、30代のリアルな日常を漫画で綴るみくるべさん(mikurube_manga)。なかでも34歳で初めてできた恋人に突然失恋し、そこから立ち直るまでの日々を描いた漫画は、読者から大きな反響があった。 【漫画】本編を読む コミックエッセイ「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」は、当時の心境をより詳しく描いた作品。彼との出会いやこじらせた片思い期間、そして現在思うことなどを、お届けする。 今回は、遠距離恋愛中の彼氏・ケンジ君と暮らすためにアルバイトを辞め、フリーランスの勉強を始めたみくるべさん。充実した日々を送っていたが、毎日していた通話は週に1回に激減。そしてある日ケンジ君から、「地元で就職先探したら?」と告げられるのだった…。 ■別れ話の雰囲気を感じつつも、ここで終わらせるつもりはまったくなかった 空港での別れ際、離れるのが寂しくて泣いてしまったみくるべさんに対して冷たい反応のケンジ君。「早急にどうにかせねば」とバイトを辞めることを即決したそうだが、普段から何かを決めるときは迷わず決断できるタイプなのだろうか。 「まずはやってみてから考えよう!と、すぐに決めるタイプです。考えがよぎったのならやりたいってことじゃん。よし、やってみよう!と。ただ今回のことに関しては、もう少し現実的に考えられたらよかったなと今では思います…(笑)」 フリーランスを目指すために勉強を始めたみくるべさんと、交流の輪を広げている様子のケンジ君。お互いに依存せず充実した日々を送っていると思っていたが、徐々に「心の距離が離れていってる気がする」と感じるように。このときの率直な思いについて聞いてみた。 「毎日通話したい派のケンジ君が、『一週間に一度でいい』と言ったときはめちゃくちゃ焦りました。言葉の節々にやんわり突き離すような印象を受けたり、ちぐはぐだなと。今まで見ないふりをしてきた小さな違和感が、いよいよ爆発した感じでした」 そして2020年の暮れ、ケンジ君から「大事な話がある」とメッセージが。「いい意味に聞こえない」と思いつつ電話してみたところ、ケンジ君はなんと1時間以上も無言を貫いたそう。その間、どんなことを考えていたのだろう。 「過去に怒らせてしまったときも同じようにだんまりだったので、これは絶対何かあるなと。雰囲気から別れ話で間違いなさそうだったので、『早く切り出してくれ~!』と思っていました。ただ、私としては最終的に仲直りできると思っていて、そこで終わらせるつもりはまったくなかったので、とにかく挽回したくて仕方なかったです」 沈黙するケンジ君に思い切って「もしかして別れ話?」と聞いたところ、電話口からはまさかの泣き声が…。果たして2人の関係は元に戻るのだろうか?当時の思いを赤裸々に描く漫画を今後も楽しみにしてほしい。 取材・文=石川知京