ジャッキー・チェン『ライド・オン』メイキングカット&監督コメント到着「ジャッキーの出演無しには、作品は完成しなかった」
ジャッキー・チェン主演最新作『ライド・オン』より、メイキングカットとラリー・ヤン監督のコメントが到着した。 【全ての画像】『ライド・オン』場面写真 本作は、ジャッキー演じる峠を過ぎたベテランスタントマンと疎遠になった一人娘、そして愛馬との絆を描いたドラマで、スタントマンへのリスペクトを込めたジャッキーの集大成と言える作品。 「ジャッキーが出演してくれなければ、この作品は完成しなかった」と、先日のイベントで語ったのは自身もジャッキーの大ファンだと公言するラリー・ヤン監督。「初めて彼にお会いしたときは、実は手元に完成した脚本はなく、プロットみたいなものしかなかったんです。それで面と向かって僕はこういう映画を撮りたい、こういう物語を撮りたいという話をして、それを聞いた彼からフィードバックがあり、いろんなディスカッションを重ねました」と、ジャッキーとともに脚本段階から作り上げたとコメント。 ジャッキー作品の名シーンが使われていることについて監督は「最初、脚本の中には一言しか書いていなく、ここの場面は親子ふたりがお父さんの昔のアクションの場面を見ると言うことのみだったんです。どういう風に撮って見せたらいいのかという話をしている時に、誰かが『実際にジャッキーが演じているわけだから、ジャッキーの過去の場面が使えたらすごくリアルでいいんじゃないか』と言いました。とはいえ、著作権の話もあるし、そんなことはありえないとみんな思っていました。議論を重ねたうえ、直に本人とも話をしたんです。彼もこのアイディアに賛成してくれて、いろいろ本人も尽力してくれてやっとこの場面を撮ることができて実現しました」と裏話を明かした。 さらに、ラリー監督がジャッキーとの印象に残っているエピソードについて、「彼のいる現場というのは全く他と違うんですよ。例えば、あるシーンを撮るときに、僕がひとつカットを撮り忘れたんです。ジャッキーはすごく僕の顔も立ててくれるので、みんなの前では言わずに『ちょっと監督こっち来て』と呼ばれて、『たぶん、ここは場面としてもう1カットこういうカットを撮った方がいいんじゃないですか?』とリマインドしてくれるんです。僕はびっくりしました。五体投地ですよね(笑)。彼は僕のカット割りを全く見ていないのに、僕が何を撮りたいのか分かっているんです。このシーンはこういう風に撮ると、こういうカットが必要だと分かっているんです。何十年もの現場の経験があって、この人はやっぱりすごいなと思いました」と主演でありながら、制作面までサポートしてくれたジャッキーに感嘆していた。 そのほか、監督は撮影中もいちファンとしてジャッキーを追いかけすぎたあまり、ジャッキーから「ずっと顔をみるなよ!」と言われてしまったエピソードも披露した。 6月11日(火)・12日(水)・13日(木) にはジャッキーが来日し、丸の内、六本木、池袋の3カ所で舞台挨拶を行うことが決定。本作では、海外プロモーションをしていなかったジャッキーだが、「友達(ファン)に会いに行きたい」とのことで、13年ぶりに来日し日本限定でプロモーションを実施する。チケットは、本日6月7日(金) より各劇場HPにて販売がスタート。 <作品情報> 『ライド・オン』 公開中 【ジャッキー・チェン来日舞台挨拶】 ■6月11日(火) 丸の内ピカデリー 16:40の回上映後/20:20の回上映前 ■6月12日(水) TOHOシネマズ六本木 16:30の回上映後/20:00の回上映前 ■6月13日(木) グランドシネマサンシャイン池袋 16:40の回上映後/20:20の回上映前 ■登壇者 ジャッキー・チェン ほか