広島サミットメニューを「神の雫」原作者が徹底分析 お好み焼き×赤ワインのマリアージュとは?
鹿児島の牛肉に生ハムと広島のキノコを使ったペーストとクレープを巻いてブリオッシュで包み、ローストすることによって、中にうまみを閉じ込めた。塩味は生ハムでソースにサマートリュフを使用。付け合わせは旬の枝豆を潰してムース状にしたものと、広島県産の野菜。 ◆⑤ご飯変わり【甘鯛飯蒸し湯葉木の芽 はじかみ】【岩牡蠣のお好み焼き 青葱青海苔 削り鰹 オタフクソース】
◆⑥デザート【岩手県産乳製品のチーズケーキ 宮城県産苺のジェラート チョコレートの折り鶴】
平和を願い、ゼリーの水辺に鶴が舞い降りてくるイメージ。
◆⑦飲み物 ・日本酒:純米 大 吟醸 蓬莱鶴 奏 harmony / 原本店 (広島市) ・スパークリング酒:スパークリング酒 千福 三宅本店 (呉市) ・日本酒:特別純米酒 廣戸川 松崎酒造 (福島県岩瀬郡) ・赤ワイン:TOMOÉ 小公子 マスカット・ベーリーA / 広島三次ワイナリー(三次市) ・アイスワイン(デザートワイン):山幸アイスワイン 2021 池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(北海道中川郡) ・日本茶:有機煎茶 / 白形傳四郎商店(静岡県静岡市) ・紅茶:和紅茶 kitaha / お茶のあさひ園(宮城県石巻市) ・コーヒー:G7スペシャルブレンド / マウントコーヒー(広島市)
■お好み焼き×赤ワイン…おたふくソースが決め手!
2016年伊勢志摩サミットで首脳陣に提供した日本ワインの選考委員であり、漫画「神の雫」の原作者である樹林伸さんに、今回、夕食会に出されたワインを分析、食事とのマリアージュについて解説してもらいました。21日の夕食会メニューのなかで、樹林さんが特に注目した“マリアージュ”は? 樹林さん: お好み焼きと赤ワインの組み合わせでしょうか。おたふくソースはやや甘いので、このワインの強い酸味がどう交わるのかが決め手だと思います。しかしソースの原料であるデーツの甘酸っぱさが、うまく間に入ってくれると、切ない余韻のある良いマリアージュになるかもしれません。