「幹部たちが激怒して招待状の送付を中止」 「宝塚歌劇団」批判記事を書いた評論家を“排除”していた
大御所評論家まで“排除”
先の担当記者が解説する。 「中には歌劇団の取材歴が46年に達し、ヅカファンとしても半世紀以上、彼らを見守ってきた、全国紙OBの大御所的な評論家も含まれていました」 この人物が歌劇団の不興を買ったのも、とある新聞に寄せたコメントが原因とみられているという。 「歌劇団では、昨年頭にも宙組の前トップスターのパワハラ疑惑が週刊誌などで報じられていた。大御所評論家はこの点に触れ、“歌劇団はこの時点で対応すべきだった。すべてが後手後手だ”と批判した。その上で“近年は少し厳しめの劇評を書くと劇団から圧力を感じるなど、辛口の指摘がしづらい雰囲気があった”と、自身の心情も吐露しつつ、歌劇団に徹底的な調査を求めていたのです」 まさしく正論。長年にわたって歌劇団を見つめ続けてきたからこその“愛ある叱責”といえそうだが、 「複数の歌劇団関係者から、幹部たちが激怒して招待状の送付を中止したと聞きました。本当なら、歌劇団は死者を出した騒動から何も学んでいないことになる」 歌劇団に見解を尋ねると、 「公演の紹介や批評などを広く発信していただくことが招待の目的ですので、数年にわたり、その実績がないと見受けられる方々へは、都度ご招待を見直し」ていると説明。更に、記事の内容で招待の可否を判断していないと回答した。 「週刊新潮」2024年9月12日号 掲載
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