スプリングスOGが出張カフェでおもてなし 11/9、10 SAGA久光vs埼玉上尾の神戸大会【SVリーグ女子】
バレーボールの大同生命SVリーグ女子で初代女王の座を狙うSAGA久光スプリングス(4勝4敗)は9、10日に神戸市の神戸総合運動公園体育館で埼玉上尾メディックス(5勝1敗)と対戦する。実力伯仲で熱戦必至の2日間、会場では市内で「隠れ家カフェ」として知られる「petal(ペタル)」が試合に合わせて出店。こだわりの自家焙煎(ばいせん)コーヒーとともに来場者へ癒やしタイムを提供する。 ■新ユニホームで3人娘がかわいい~~ポーズ【写真】 店主の南波美紅(なんば・みく)さん(29)は兵庫県出身。スパイカーとして久光製薬(当時)でプレーし、現役を退いてからはカフェを開店した。「神戸の花隈にある小さなコーヒーショップです。一杯のコーヒーを通して街の人たちが元気になれるようなお店を目指しています」。いつだってピンと伸びた背筋とゆったりとした所作でドリップする姿は美しい。 11月9、10日の神戸の試合会場で出店するカフェ「petal(ペタル)」の店主・南波美紅さん(左)と戸江真奈さん(戸江さん提供) 神戸の試合会場での出店は3月に行われたVカップに続き2度目となる。前回と同様に今回も南波さんの現役時代のチームメートで、2022~23年シーズン限りでユニホームを脱いだ戸江真奈さん(30)が臨時店員でサポートする。「(23年に佐賀県鳥栖市に一本化されるまで練習拠点だった)神戸は、スプリングスファミリーにとって大切な故郷です。私もミク(南波さんの愛称)もすてきな再会を心待ちにしていますし、メディックスのファンの皆さんもぜひ気軽に足を運んでいただけたら」と来場を呼びかけている。
星を五分に戻しての大事な2試合
ドリンクメニューは①ドリップコーヒー②コールドブリュー③レモネードのラインアップで、人気のドリップパックも販売予定だ。前回は2日間で約400杯をさばくなど大盛況だった。こだわりの焼き菓子も準備している。「店名の『petal』には『花びら』という意味があります。そこには『ときめくものに出会える場所にしたい』という願いも込めているんですが、スプリングスさまのご厚意のおかげで今回も、お世話になったバレーボールの試合会場で出店させていただけることになり、私自身がときめいています」。南波さんは笑顔で感謝の言葉を口にした。 両チームはここ数シーズン、毎回のように接戦を繰り広げている。しかも埼玉上尾にはSAGA久光にとって、なじみの顔も多い。久光(当時)時代にコーチだった大久保茂和監督(44)が指揮を執り、ミドルブロッカーの濵松明日香(25)は昨季までチームメートだった。事務局スタッフの井上美咲さん(30)はセッターだった現役時代に両チームでプレーした。 SAGA久光は開幕連勝の後に4連敗。苦しい状況で迎えた先日のNECレッドロケッツ川崎戦では若手の活躍もあって2連勝した。星を五分に戻して、ここから勢いをつけたいだけに大事な2試合になる。 現役時代はリベロとして活躍し、キャプテンも務めた戸江さんは期待している選手を問われて、しばし熟考。「そうですねえ…今年頑張っている北窓絢音選手かなあ…いえ、やっぱりチーム全員…いや、シンゴさんもです!」。優しい人柄そのままに、くるくるとコメントを変えながら最後に酒井新悟監督(55)の名前も添えるなどコートを離れても変わらない「スプリングス愛」を披露した。深まる秋、満開の笑顔の花で彩られる華やかな2日間になりそうだ。(西口憲一) 【#OTTOバレー情報】
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