福島からの応援に感謝 パリ五輪バド混合ダブルス銅メダルのワタガシペア(富岡高出身) 内堀知事に報告
パリ五輪バドミントン混合ダブルスで東京五輪に続き2大会連続の銅メダルを獲得した渡辺勇大・五十嵐(旧姓東野)有紗組=BIPROGY、富岡高出身=は9日、大会後初めて福島県を訪れ、県庁で内堀雅雄知事に結果を報告した。2人は県内からの応援に感謝し、新たに組んだペアでさらに活躍すると誓った。 渡辺は3位決定戦を振り返り「決勝を逃した時は悔しかった。ただ、もう一度戦える喜びをかみしめて臨んだ」とし、五十嵐は「準決勝で負けた後のきつさはあったが、勇大君とコミュニケーションを取りながら戦い抜けた」と語った。 2人は富岡一中時代に東京電力福島第1原発事故で被災し、猪苗代中に拠点を移して競技を継続した。渡辺は「一時はバドミントンをすることすら難しい時期があった」とした上で「多くの支えがあったからこそ〝富岡魂〟を胸に中高6年間で人間力を養えた」と振り返った。内堀知事が全中で活躍したふたば未来中バドミントン部に触れると、五十嵐は「夢や目標に向かって一日一日を大切に過ごしてほしい」と後輩たちにエールを送った。
2人はパリ大会後の8月、13年間続いたペアを解消し、渡辺は新たなパートナーと混合ダブルス、五十嵐は女子ダブルスに転向した。