注目の若手俳優が共演!奥平大兼×鈴鹿央士「一度しかない本番で勝負強さを発揮するには?」
――映画のタイトルに「 ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~」とありますが、お二人は勝ち負けにこだわる方ですか? 奥平 僕は基本的に気にしない方かもしれないですね。もちろん勝ちたいと思うときもありますが、基本的には勝ち負けにこだわらず楽しめたらいいかなって。結果よりも過程の方が重要だと思っています。 鈴鹿 僕も大半は気にしないタイプなのですが、お芝居ではこだわる方かもしれないです。自分との闘いではあるんですが、実際に芝居するまでにどれだけ台本を詰められたかとか、準備ができたかとか……。準備期間は自分だけの孤独な時間で、いろんな誘惑に勝たないと作れない時間だと思うので。そこでちゃんと自分に勝てたのか、振り返ったり反省をしたりしています。まあ、結構負けてるんですけどね(笑)。
――今作は仲間の絆も印象的ですが、ご自身にとっての仲間との印象的なエピソードはありますか? 奥平 僕は小さい頃、6年ほど道場で空手を習っていました。空手って団体戦ではない限り個人競技なので、同じ道場の子たちとも大会では敵になるんですよね。本当なら自分が勝つために協力しない方がいいはずなのに、お互い同じ道場で切磋琢磨しながら大会に向けて練習するんです。自分だけが強くなればいいわけではなく、個人競技だけど協力しながら試合に挑んでいくところに仲間との絆を感じましたし、少し特殊でおもしろい競技だと思いました。
「結果的に勝てたらラッキー」くらい気楽でいたい
――お二人が仕事やプライベートで“勝負”を意識するのはどんなときですか? 鈴鹿 僕はあまり勝負を意識しない方ですが、仕事に関しては自分をどれだけ成長させられるか、自分に対して常に勝負をしているかもしれません。他の人に起きた出来事でも、自分ならどうするか、どんな風に表現をするのか、自分に矢印を向けてじっくり考える癖があって。そうやって自分の可能性を広げられるように努力しているつもりです。 奥平 勝負して競い合うことの楽しさはもちろんあると思うんですが、僕は「結果的に勝てたらラッキー」くらいに思っていた方が気楽でいいなと思っています。 きっと共感してくれる人がいると思うんですが、部活って自分で選んで入っているはずなのに、どうにかしてサボる方法を探していませんか?(笑) どうにか楽な道を見つけようとして。結果そのせいで試合に負けちゃっても、ちょっとサボろうとしたときの楽しかった思い出とか、怒られた思い出を振り返ると「結果的に良かったな」と思うんです。勝負よりもそれまでの過程や思い出が好きだし、それを大事にしたいなと思っています。