ハンバーガー店で「戒厳謀議」 韓国、軍OBが作戦指示か
【ソウル共同】韓国メディアは19日までに、尹錫悦大統領による「非常戒厳」宣言の2日前の1日、軍幹部と軍OBがソウル郊外のファストフード店でハンバーガーを食べながら戒厳令の「謀議」をしていたとする軍関係者の供述を報じた。警察は18日、その席で作戦の一部を指示したとみるOBのノ・サンウォン元情報司令官を内乱容疑で逮捕した。 ノ容疑者は現在は民間人だが、尹氏に戒厳令を進言したとして内乱容疑で逮捕された金龍顕前国防相に近い人物。社会を震撼させた戒厳令が市民の行き交う場所で話し合われた疑いに、驚きが広がっている。警察は18日、ノ容疑者の指示を受けたとされるムン・サンホ情報司令官の身柄を拘束した。 報道によると、ノ容疑者とムン情報司令官は部下2人と京畿道安山の「ロッテリア」の店舗で会食。ノ容疑者が「近く戒厳令が出るから準備しろ」と伝え、中央選挙管理委員会にある資料の確保を指示した。与党が惨敗した4月の総選挙を巡り、尹氏の一部支持層が主張する「不正選挙説」に立った指示とみられる。