広島からオリックスFA移籍の九里亜蓮、「200イニングが目標」入団会見、背番号は「22」
広島から海外フリーエージェント(FA)権を行使してオリックスへ移籍した九里亜蓮投手(33)が25日、大阪市内のホテルで入団発表の記者会見で抱負を語り、来季200イニングの目標を掲げた。総額4億円(金額は推定)の2年契約で背番号は「22」。 家族も会場で見守る会見。移籍の決め手について、九里は「どんどん挑戦をしていくなかで、もっと野球がうまくなりたいっていう強い気持ちがあったなかで、宣言をしてからたくさん一緒に僕の話を聞きながら悩んでくれた家族と話をしていくなかで、最終的には自分で決めたんですけど。そういう経緯があります」と話した。広島を離れることに関して、家族の思いも尊重したようだ。 オリックスからは「先発としてイニングをしっかり投げてほしい」という言葉が胸に響いたという。 今年のオリックスは、前年に2人で27勝をマークした山本由伸(ドジャース)と山崎福也(日本ハム)両投手の穴を埋めることができず、先発陣のチーム最多は宮城、曽谷、エスピノーザのそれぞれ7勝だった。期待の山下、東が故障で途中リタイアするなどアクシデントも重なった。だからこそ先発陣の充実を図るうえで九里の加入は頼もしい。九里にとっては岡山理大付高、亜細亜大と後輩にあたる頓宮、そして広島でチームメートだった西川の存在が心強い。 来年は34歳となるシーズン。「イニングを投げていくってことには強くこだわりを持っているので、1イニングでも長く投げたいと思っていますし、近年200イニングを投げる投手は少なくなってきていると思うので、そこは自分でしっかりとした目標としてやっていきたいと思います」と意気込む。 2013年度ドラフト2位で亜細亜大から広島に入団し、プロ11年で通算260試合に登板して71勝67敗6ホールドの防御率3・49。今年は23試合に登板して7勝10敗の防御率3・21だった。パ・リーグ相手の交流戦ではここ3年、日本ハムから3勝、西武から1勝、オリックスから1勝と好投。200イニングは達成したことがない記録。過去174イニング3分の1(2023年)が最多だ。 「今まで着てた赤のユニホームから紺のユニホームに変わるので、それが似合っていると言われるように頑張ります」 日本一奪回を担う九里は初の大台クリアへ、新天地で挑む。
中日スポーツ