つるの剛士「育休を取ったからこそハッと気づいた」自己肯定感が低くて、子育てに自信が持てないときにすべきこと
普段と違う環境に身を置くことで、自分の価値を再認識することも大切
あとこれは僕自身が意識して実践していることなんですが「自分が置かれている環境を変える」ことって、有効なことかもしれません。 僕は月に数回、地元の幼稚園に“先生”として通っています。そこでは、タレントのつるの剛士ではなく、一幼稚園教諭の“つるの先生”として、子どもたちや園の先生、保護者の方たちが接してくれます。そして「先生、ありがとう」と感謝されたり、喜んでもらえたりするんです。それが「僕が必要とされている」「感謝される場所がある」という、喜びと認識を持つことができる原動力となり、結果として自己肯定感がまた一段アップするんです。 自己肯定感って、自分が必要とされていると感じると、自然と育まれるところがあると思う。でも、子育ての中では、なかなかそれを実感できないですよね。学生の時は、自分が努力したことで成績が上がったり、試合に勝ったりして「成果」が目に見えました。仕事でも同じですよね。でも、子育てって正解がないし、がんばっても誰も評価してくれなくて、成果もわからないじゃないですか。だから、だんだん自信が持てなくなっていく気がするんです。 いわママ:わかります! 私も専業主婦生活を送っているときは「ありがとう」と言ってもらえることが、ほとんどなかったように思います。でも、今のように“発信活動”をするようになって「ありがとう」「元気になりました」と感謝してもらえるようになって、それがモチベーションになった部分があります。
ある程度、承認欲求を満たすことも必要だと思う
つるの:そうなんですよ。家庭内で感謝しあうことは大事だなと実感したのは、僕が“育休”を取って、子育てと家のことに専念していたときでした。毎日お弁当やご飯の用意、ゴミ出しや掃除、洗濯をしても、だれからも「ありがとう」と声をかけてもらえることはなく、みんな“あたりまえ”のように流しちゃうじゃないですか! 育休を取る前までは、SNSなどで、お弁当や手作り作品をアップしているママたちの気持ちが全く理解できなかったのだけれど、わかりましたよ~”この感覚だったか”!」と。だって、子どもに作ったお弁当をSNSにアップしている自分がいましたもの。「いいね!」がほしかったんですよね。これだけがんばったよ、見て、見て!って気持ちになるし、褒めてもらいたいし、共感してほしい。なにより、耳を傾けて話を聞いてもらいたいと思うんです。承認欲求はある程度満たされることって大切だと思います。 今はSNSなど発信する場所もたくさんあるし多様だから、合ったやり方で外に“自分”を表現していくことは、いいかもしれません。 また、ボランティアや街のごみ拾いに参加したり、自分の趣味や得意分野があれば、なにか主催してみたりして、普段とは違う場所や世界に自分を置いて、自分自身の存在を自ら再確認してみるのもいいんじゃないかな。 いわママ:自分が飛び込んでいけば世界は広がるし、発信する場所もたくさんありますよね! そうやって、違った場所に身を置くことで自分が必要とされたり、感謝されたりすれば、自ずと自己肯定感を持つこともできると思いました。