日産が新型「キックス」を北米で発表。日本デビューが楽しみだ!
2024年3月25日、日産自動車(以下、日産)は新型「キックス(KICKS)」を同年夏より北米市場に投入すると発表した。なお、現段階では日本仕様に関してはアナウンスされていない。 【写真はこちら】サイズ的には現行型よりひとまわり大きくなっているが、取り回しの良さは変わらないという。(全12枚)
コンパクト クロスオーバーのレベルをさらに高めたモデル
キックスは、日産のコンパクト クロスオーバーSUVだ。2008年に登場した初代は三菱 パジェロミニのOEM供給モデルだったが、現行型となる2代目は2016年にブラジルで発売。その後、中国や北米でも発売されるグローバルモデルとなり、日本には2020年からタイで生産される「e-POWER」搭載モデルが導入されている。 今回、ニューヨーク 国際オートショーで発表された新型は、現行型からデザインを一新。すっきりとしたボディ上部と、ワイドに張り出されたスクエアな形状のフェンダーの対比が新型キックスのデザインを特徴づけている。リアはフルLEDのテールランプをフェンダーに沿って配置し、テールゲートが分割しているかのような特徴的なデザインを採用している。また、ボディサイドのアクセントにも視覚的に目を引く、高級スニーカーのソールからインスパイアされた立体的な形状が施されている。 インテリアは、タフで力強いエクステリアのイメージとは異なり、モダンで繭に包まれるような感覚をもたらす。ダッシュボードにはメーターとナビゲーションにデュアルスクリーンを設定。また、キックスとしては初めて全席にゼログラビティシートを採用。より快適な姿勢を保ち、ドライブにおける乗員の疲労を軽減する。オプションとなる電動パノラミック サンルーフは風切り音を低減する新世代の薄型デザインが採用され、明るさと開放感をもたらす。 北米仕様のパワートレーンは、最高出力141ps/最大トルク190Nmを発生する2L 直4エンジンを搭載し、最新のエクストロニックCVTを組み合わせる。レスポンスに優れたトランスミッションと力強い低中速トルクを発生するエンジンの組み合わせにより、高速道路での追い越しなどの場面で余裕のある加速をもたらす。 また、北米仕様のキックスとしては初の4WDを「S」「SV」「SR」の全グレードに設定し、天候や路面状況を問わず高い安心感をもたらす。ドライビングモードに滑りやすい路面に特化した「スノー」を設定し、4WDとビークルダイナミック コントロールシステムを緻密に制御し、雪道で安心した走りを提供する。また、最低地上高はセグメントトップとなる8.4インチ(約213mm)とし、悪路や雪道での高い走破性を実現した。