ドラマの影響で「検察事務官」を目指したいと話すようになった娘。「検察官」とはどのような点が異なるのでしょうか?また、年収はどのくらいですか?
数々のドラマで取り上げられている「検察事務官」の仕事に興味を持つ人もいるのではないでしょうか。検察事務官は、検察官の業務を支援する重要な職業の一つです。 今回は、検察事務官の仕事内容や平均年収、求められる資質やスキルについて詳しく解説します。これから検察事務官を目指したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
検察事務官ってどんな仕事
検察事務官とは、検察官の業務をサポートする職業です。検察庁において、国家公務員として働き、殺人や傷害、窃盗などの犯罪事件を起こした被疑者を裁判にかけるべきかどうかを判断する検察官を手伝う仕事です。 検察庁とは、法務省の管轄下にある日本の行政機関であり「捜査公判部門」「検務部門」「事務局部門」の3つの部門が存在します。 捜査公判部門では、刑事事件や交通事件などの取調べをはじめ、事情聴取に検察官と同席するなど、書類作成や事務手続きなどを担当します。 検務部門では、事件の受理手続きをはじめ、証拠品の管理など、事件にまつわる手続きや被疑者の扱いを取り仕切る部門です。事件や判決をスムーズに進行する役割を担います。 最後に事務局部門とは、その名の通り、検察庁全体の事務作業を担う部門です。総務事務や会計事務など、給与計算や文書の発送などの総務・会計事務を担当します。
検察事務官のキャリアパス
検察事務官として採用されると、主に1~2年のスパンでさまざまな業務を担当します。採用されて間もない頃は、検察庁職員として必要とされる基礎的な知識や技能を取得することを目的に「初等科研修」が実施されます。3年目には「中等科研修」、7年目には「専修科研修」を受講しなければなりません。 また、一定の受験資格を取得した後に試験に合格すれば、副検事や検事として活躍することも可能です。
検察事務官のワークライフバランス
検察事務官の仕事は、一般的な行政機関と同様に、1日の勤務時間は原則7時間45分です。土曜日と日曜日、祝日が休日となっています。また、通常の勤務とは別に当番制の日直勤務が設けられており、担当した場合には代休を取得できます。 時差出勤や早出・遅出出勤制度を採用するなど、働き方の多様化を推進しており、一人ひとりが働きやすい職場環境の整備を進めているのも大きな特徴です。