不動産投資で「長期の空き室」は致命的…知っておくべき“入居者募集のコツ”とは【初心者向け/不動産鑑定士が解説】
ホームステージングで“よい物件”をアピール!
浅井:自分でできる空室対策もあります。ホームステージング※3はその1つです。下の例を見てください。ホームステージングをすることで、よりよい物件に見えるのです。 鈴木:すごい! ホームステージングの前と後では、とても印象が変わりますね。 浅井:ホームステージングをして写真を撮り、その写真を入居者募集のときに使いましょう。 山田:棚や小物が置いてあると、部屋の広さなどもわかりやすいですね。でも、大変じゃないですか? 浅井:100円ショップやニトリ、IKEAなどで購入すれば、1万~ 2万円で簡単にできます。自分のものを使えば、無料でできます。入居希望者が内見するときのために、排水口はラップをしてにおいをふさぎ、部屋にはアロマを置いておくと、もっと印象がよくなります。 ※3 部屋を飾って魅力的に見せること。 ホームステージングの例(1K)
入居者募集のプロ賃貸仲介会社を味方にする
浅井:入居者を決めるには、賃貸仲介会社に客付けをお願いして回ることも大切です。 鈴木:管理会社にお願いするだけではだめなんですか? 浅井:物件の囲い込み※4が起こる可能性があります。そうすると、なかなか入居者が決まりません。この場合、ADを上乗せして客付けをがんばってもらうこともありますが、物件の近くの賃貸仲介会社にも客付けを頼むといいでしょう。 山田:どうやって依頼するんですか? 浅井:実際に店舗へ行って依頼をします。ネットで検索して、賃貸物件の取り扱い数が多い業者をいくつか訪問します。親切に対応されることがほとんどなので、ぜひ行ってみましょう。また、訪問の前には、管理会社に賃貸仲介会社に客付けを依頼することを伝えておきます。反対されないよう、早く入居者を決めたいことも伝えましょう。 ※4:貸主から紹介された物件を他社に紹介せずに、自社だけで客付けしようとすること。貸主と借主の両方から手数料を得ることを目的にしている。 賃貸仲介会社を訪問しよう イラスト ©長野美里 浅井佐知子 不動産鑑定士/不動産投資コンサルタント ※本記事は『0からわかる! 不動産投資超入門』(ソシム)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
浅井 佐知子