「後世に語り継がれるスーパーアシスト」久保建英の超絶プレーに番記者も感嘆!「脅威になり続け、ファンは拍手で称えた」【現地発】
ソシエダの重要な武器であり続けている
そんななか、アルグアシル監督は中2日で行われたバレンシア戦では、一転して2本の「ナイフ」に賭け、そしてタケは勝利を呼び込む働きを見せた。右サイドで縦関係を築いたアルバロ・オドリオゾラとの連携不足が目についたのも確かだし、スタンドプレーに走る場面もあった。 しかし、そうした積極果敢に仕掛けるプレーがタケの代名詞でもある。先制した後も、呼吸が合わなかったが、何本かクロスを入れて相手を驚かせた。 バレンシアの反則すれすれの荒っぽい守備はその表れで、59分には、右サイド深い位置からのフリーキックで、正確なボールをピンポイントで配給。ファーサイドで待ち構えていたバレネチェアが頭で合わせるも、枠を捉えきれず、ボールは左のサイドネットを揺らした。 その後も厳しいマークに遭い、危険なゾーンに顔を出す場面は限られたが、相手守備陣の脅威になり続け、ファンは拍手でその働きを称えた。 ただ来シーズンの欧州カップ戦の出場権を獲得してもソシエダのシーズンはまだ終わっていない。市場の注目銘柄となっている主力が引き留めるための方程式があるとすれば、それは欧州でプレーし続けることだが、その訴求力がヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)よりもヨーロッパリーグ(EL)のほうが高いのは言うまでもない。 そして次節、敵地に乗り込んで、EL出場権を争うベティスとの直接対決に挑む。マジシャンがシルクハットからウサギを取り出すように、タケは繊細なボールタッチから繰り出した左足キックで貴重な勝点3を手繰り寄せた。 このシーズン終盤、調子を落としているといっても、ソシエダの重要な武器であり続けていることを示した。バレンシアはそのことを肌で知り、ベティスも強い警戒心を持って臨んでくるはずだ。 取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア) 翻訳●下村正幸
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