400年の伝統「勝坂神楽」奉納 浜松・春野町、顔におしろい、着物で女装し練り歩く
浜松市天竜区春野町豊岡の勝坂地区で27日、約400年の歴史を有する市指定無形民俗文化財の勝坂神楽が奉納された。地元保存会(鈴木康夫会長)と、神楽の継承活動を行うNPO法人「わたぼうしグランドデザイン」のメンバーらが伝統の舞を披露した。 花がさや着物で女装し、顔におしろいを塗った一行は笛や太鼓を奏でて「道中舞」を見せながら、勝坂神楽伝承館と清水神社、八幡神社の間を練り歩いた。 神社では、獅子頭をかぶりほろをたなびかせて動く「ほろ舞」と、幣束を持っての「ぬさ舞」が奉納された。厳かな雰囲気の中で神事が営まれ、見物客を含めた一同は子孫繁栄や五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。
静岡新聞社