東大入学式、3千人の門出 「社会構造変化へ力を」
東大の入学式が12日、東京都千代田区の日本武道館で開かれ、難関を突破した新入生3126人が新たな学生生活のスタートを切った。 藤井輝夫学長は式辞で、女子入学者の割合が少ないことに言及し「東大が多様な学生を迎え入れる環境となっているか問わねばならない」と指摘。「さまざまな構造的差別は自然には解消されない。現在の社会構造を望ましい方向に変えていくに当たり、自らが持ち得る力を探ってほしい」と述べた。新入生のうち女子の割合は20%ほどで、昨年よりやや低下した。 理科2類に進んだ千葉県柏市の保科光希さん(18)は「再生医療を学び、日本の医療を発展させたい」と抱負を語った。