学歴詐称は意外とバレない…水原一平の「ウソ」がなかなか明かされなかった「納得の理由」
経歴を盛ってしまうワケ
そもそも経歴詐称してしまう心理とはどういったものなのだろうか。 「まだ無名で実績もほとんどないという時期ですと、もっと自分の力を示したいと思っていても、社会的信用を得られないのでそのチャンスがなかなか巡って来ないというジレンマがあるのでしょう。そんなとき、学歴や職歴は客観的な能力を示す証明になるため、自身の能力を高く見せることで活動の足掛かりにすべく、経歴を“盛る”選択をしてしまう人もいるのかもしれません。 経歴詐称を行ってしまう人は罪の意識が薄く、これぐらい大丈夫だろうと軽い気持ちで偽ってしまうのではないでしょうか。バレたときのリスクを熟考せず、目先の得だけを見込んでウソをついてしまうのだと考えられます」
詐称されやすい項目
経歴詐称の範囲は、学歴や職歴の詐称はもちろんのこと、資格の有無や業務内容など多岐にわたる。そして具体的な経歴のチェック方法は、基本的にはリファレンスチェックや卒業証明書、雇用保険被保険者証、退職証明書、源泉徴収票、年金手帳といった書類のチェックを用いて、実際の経歴と相違がないかチェックすることになる。 以上を前提に、経歴詐称のケースが多い項目について教えてもらいたい。 「やはり学歴や職歴、次いで資格の割合が大きいですね。学歴や職歴は、日本国内ですと個人情報保護法に則り、大学や企業に問い合わせても、本人の同意がない限り回答はもらえないのですが、卒業証明書や退職証明書、資格証明書を提出してもらうといった形でチェックすることは可能となっています。 事実とは根本的に異なるあからさまな経歴詐称は、バレやすい傾向にあるんです」
国内でもバレる可能性はあるが…
アメリカのように、国によっては大学や企業に直接問い合わせることで在籍や卒業した過去があるかを確認できる。水原氏の一件では、カリフォルニア大学リバーサイド校に問い合わせて確認ができたが、日本国内ではそれは叶わない。 こうした違いを鑑みるに、個人情報の保護に関しては日本のほうが厳しいと言えるものの、本人からの書類提出を求めるといった方法で、国内でも経歴詐称がバレる可能性は十分にあり得るのだ。