福岡県

　27日投開票の衆院選で、福岡10区には計5人が立候補している。各候補の人柄や経歴を紹介する。（届け出順） 【写真】演説をする安倍昭恵さん

城井崇候補（51）立民・前

城井崇候補

　2003年、当時の民主党から初めて衆院選に挑み、比例選で復活当選。以来、8度目の戦いとなる。

　北九州市門司区の港町に生まれ、母子家庭で育った。高校卒業後に働くつもりだったが、多くの人に支えられ、京都大を卒業。こうした経験から、「人様のお役に立つ仕事がしたい」と大学時代の担当教授に相談すると「そのど真ん中の舞台は政治だ。政治家になりなさい」と薦められ、政治の道を進んだ。

　4期目では、政策提案と行政監視に注力。「現実的で具体的な提案を仲間と一緒につくってきた自負がある」と言い切る。

　松下政経塾で教わった「素志貫徹」が座右の銘。和太鼓歴は40年。最近は小倉祇園太鼓に挑戦している。

吉村悠候補（38）自民・新

吉村悠候補

　「北九州の発展には国の力が必要だ」。県議4期目の任期を残し、国政への挑戦を決めた。

　政治家を志した原点は、大学時代に参加した新潟県中越沖地震の災害ボランティアだ。被災地で活動し、切実な声を聞いた経験が、災害に強い安心・安全なまちづくりを目指す現在の活動につながっている。

　座右の銘は「点滴穿石」。雨だれが、いつか石に穴を開けるように積み重ねが大きな結果につながるという意味だ。「日本一の草の根運動」を掲げ、県議時代には1万を超える会合や行事に出席した。「誰よりも多くの方とお会いしたことは自分の実績」と胸を張る。

　趣味はB級グルメの食べ歩き。ラーメンや肉うどんが好みだという。

大石仁人候補（39）無所属・新

大石仁人候補

　北九州市議の前は、高校の体育教師として10年間、生徒と向き合ってきた。「今の教育を土台から直すには、国会議員にならないと」。市議を1期途中で辞し、国政に挑む。

　教諭を目指したのは中学時代。当時の部顧問と相性が合わず、「それなら、自分が先生になってやろう」と思った。夢はかなったものの、将来を悲観する生徒があまりにも多いことに危機感を抱き、教育を変えようと2021年の北九州市議選に立候補。小倉北区でトップ当選を果たした。