パワー&航続距離UPとともに面構えも一変?“新X3顔”になったBMW iXのプロトタイプを公式が“リーク”
BMWは現在、フラッグシップ電動SUVのiXの大型改良を控えている。改良型ではパワートレインを含む多くの部分が更新され、外観も刷新される見通しだが、その姿が公式に“リーク”された。 【画像ギャラリー】BMW iX 改良新型 プロトタイプ 公式リーク画像 BMWが現在開発を進めているフラッグシップ電動クロスオーバーSUV「iX」改良新型のプロトタイプ画像が公式リークされた。 初代となる現行型iXは、まず2018年にコンセプト「Vision iNext」が披露された。その後2020年にオンラインで量産モデルが公開されると、翌2021年には欧州と日本で発売された。 現行型iXはBMWの技術的フラッグシップであり、シャーシと電動パワートレインには高度なテクノロジーが投入されている。しかし、同社はiXを最先端に保つため、バッテリーやモーター、技術面に関するさまざまなアップデートと、微妙なスタイリングの調整を含め、ブランド史上最大級の改良を計画しているようだ。 変更はバッテリーから始まる。バッテリーはセル数が増え、現在のハイスペックモデルに搭載されている111.5kWhユニットよりも、さらに容量が大きくなると言われている。BMWはバッテリーパックがどの程度大きくなるかは具体的には述べていないが、摩擦を減らすホイールベアリングや、抵抗の低いタイヤなどと組み合わせ、全体的な効率が10%以上向上することを明かしている。 サスペンションもさまざまなパワートレインオプションに合わせて調整され、すでに印象的な現行世代よりも磨きのかかったパワーとコントロールのバランスが実現される。BMWはこれを実現するために、油圧式リヤアクスルベアリングも新設計したという。 注目はスタイリングだ。初代となる現行型iXのデザインは賛否両論が多いが、改良新型では大胆な変更も予想される。グリルは新型X3と同様、キドニーグリルには斜めのストレーキセクションが備わり、新しくシンプルなヘッドライトと組み合わされる可能性がある。また、イルミネーショングリルの初採用も濃厚だが、プロトタイプを見る限り巨大グリルは継承されそうだ。 エアインテークを含むバンパーも新設計されるが、大幅に変更される可能性は低い。アップグレードされた「Mスポーツブレーキシステム」を装備したモデルは、新しい赤いキャリパーで識別される。また、「Mスポーツトリムライン」では、3本スポークのステアリングホイールと、より個性的なファブリックとレザーのトリムオプションにより、内装の差別化がさらに高まると予想される。 ボンネットの下でも、大きな進化が見られる。「iX xDrive40」は「iX xDrive45」に、「iX xDrive50」は「iX xDrive60」にリネームされるほか、最強モデル「iX M60」は「iX M70」の新名称が与えられる。この変更は、パワーアップと航続距離が長くなることを示しており、「iX M70」は現在の最高出力540psからi7の660psへと向上すると予想されている。 iX改良新型のワールドプレミアは2025年3月と予想されている。
APOLLO
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