先輩、僕が阪神に入るまで待っていて! 村上投手が母校の児童と交流、来季の励みに 南あわじ・賀集小
兵庫県南あわじ市出身のプロ野球・阪神タイガース村上頌樹投手(26)が帰郷し、母校の賀集小学校で全校児童約190人と交流した。同校の訪問は高校生の時以来という村上投手。目を輝かせる後輩たちと教室の話などで盛り上がったり、キャッチボールを楽しんだりした。(劉 楓音) 【写真】キャッチボールを披露する村上投手 市教育委員会が第一線で活躍する人を学校などに招く「夢プロジェクト」として開かれた。 同校での交流会は初めてだという村上投手。阪神タイガースの「六甲おろし」が流れる中、体育館に入場すると、拍手や歓声で出迎えられた。球団から学校に配られたユニホームをまとったり、タオルを掲げたりして歓迎する児童もいた。 続いて、教員が児童の質問を伝える形式でトークショーがあった。「どんな遊びをしていましたか」との問いには「運動場でサッカーやキックベースをしていた」と回答。小学生の頃に使った教室についても振り返り、現在同じ教室で学ぶ学年の児童ははしゃいだ。 野球少年3人と、10球ほどキャッチボールも。6年の乙井然(おついぜん)さん(11)は「球の伸び方が普通の人じゃない。楽しかった」と大喜びし、村上投手に「僕は阪神に入ります。待っていてください」と伝えた。 村上投手は「入場するときに『うわあ』と声を出して喜んでもらえて良かった」と目を細めた。地元で球児が減っていることに触れ「こうした機会が、数人でも野球を始めることにつながればうれしい。野球以外のことにも、頑張るきっかけになれば」と話した。 今季の疲れも取れてきたといい「きょうは応援されていることを肌で感じた。これからも地元に貢献していきたい」と語った。