2度目の防衛戦の璃明武「このベルトの価値を高めるのが自分の仕事」、初のタイトル戦の倉田永輝「全員引っ繰り返す」【Krush】
「Krush.159」(3月30日、東京・後楽園ホール)の前日計量が3月29日、都内で行われた。メインイベントで行われる「Krushスーパー・バンタム級タイトルマッチ」で対戦する王者・璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)は55.0kg、挑戦者の倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は54.9kgでともに規定体重をクリアした。 今回のタイトル戦は当初は岩尾力(POWER OF DREAM)が挑戦の予定だったのだが、ケガのため2週間前に倉田に挑戦者が変更になっている。璃明武は昨年7月に永坂吏羅を下し初防衛に成功。今回は2度目の防衛戦となる。倉田はプロ戦績が14戦8勝(5KO)5敗1分。2022年2月の愛瑠斗戦から3連勝(2KO)、昨年2月に内田晶に判定負けを喫し連勝ストップも、“狂拳”迅、龍翔を相手に再び連勝。上昇気流に乗ったなかで今回の挑戦のチャンスを得た。
計量後に行われた会見で倉田は「とうとう来たなという気持ちと、ようやく来たなという気持ちがある。自分は15歳の3月にKRESTの門をたたいて、それから7年ぶれずにここまでやってきて、その集大成を見せようと思う。絶対に王者になります」、璃明武は「明日のために作り上げてきたので、明日はしっかり自分の実力を出して、Krush王者の仕事をしたいと思う」とそれぞれ静かに闘志を燃やした。 急きょのカード変更ではあったが、倉田は「やれることはすべてやってきた。今日までの日々に後悔はない」、璃明武も「倉田選手も強い選手だと思うので油断をしないで臨む。相手が変わったからといってモチベーションが下がることもなかった。高いモチベーションでここまで来れているので、明日はしっかり倒したい」とともに体も気持ちもしっかり作り上げてきた。
今回が2度目の防衛戦になる璃明武は「自分は防衛してからが王者だと思っているので、前回の試合で勝って、やっと王者になれたと思っている。ここからはこのベルトの価値を高めるのが自分の仕事だと思うので、前回以上の差を見せて、Krushの55kgの王者は他の王者とも違うというところを見せたい」と語る。初めてのタイトル挑戦となる倉田は「世間も周りも全員引っ繰り返してやろうと思っている」と下剋上を誓った。 勝利を分けるポイントについては倉田は「僕のパンチが当たるか当たらないか」、璃明武は「1Rで終わるかもしれないし3R戦うかもしれないが、その全局面で圧倒して、最後まで集中をを切らさないで試合をしたい」と語った。